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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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米国株の「荒野の七人」は来年も活躍するか?

2023年12月18日 | 投資
 WSJにIt's the magnificent Seven's market. The other stocks are just living in it.という記事が出ていた。「それは荒野の七人の市場だ。他の銘柄はその中で生きているだけだ」という程の意味。
 Magnificetは「壮大な、雄大な」なという意味だが、The magnificent Sevenは1960年代の西部劇「荒野の七人」の原題である。
 記事の趣旨は、今年の相場をけん引したのは、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、Nvidia、テスラ、メタの7社で、この7社がS&P500全体のパフォーマンスを押し上げたという話だ。
 記事によるとS&P500全体では、23%上昇した。その内荒野の七人銘柄は75%上昇し、それ以外の493銘柄の上昇率は12%だった。
 また世界の株式市場でも荒野の七人は世界を席巻している。
 MSCI全世界インデックスで見ると、荒野の七人のウエイトは「日本、フランス、中国、英国」の株式市場合計よりも大きい。
 またアップルやマイクロソフトの比重はMSCI全世界インデックスに占める日本の比重に迫る規模だ。
 今年株式投資のパフォーマンスの良し悪しを決めたのは、荒野の七人銘柄をどれほど持っていたか?に関わっていたということができるだろう。
 ただ荒野の七人銘柄総てが期待に応えたという訳ではない。アマゾン、アルファベット、メタ、テスラは2021年の終値以下のレベルにとどまっている。
 高いパフォーマンスをあげたのは、マイクロソフト、アップル、Nvidiaで、特にNvidiaのパフォーマンスは200%を超えている。今年はAIブームだったが、一番恩恵を受けたのはNvidiaだった。
 さて来年はどうなるだろうか?荒野の七人の中の出遅れているメンバーが先行者を追いかけて値を上げるのだろうか?
 あるいはセクターローテーションが起こり、今年パフォーマンスが悪かったセクターが買われるのだろうか?
 そんなことを考えながら年の瀬を迎えることになりそうだ。




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