金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米国株、インフレ懸念で3日連続安、ただ先物は小高い

2021年05月13日 | 投資
 昨日(5月12日)の米国株は、労働省が発表した4月の物価データに反応して大きく値を下げた。4月の物価上昇率は市場予想3.6%を上回る4.2%だった。これは2008年夏以降で一番大きな物価上昇率だった。
 物価の上昇が目立ったアイテムは中古車の10%アップやレンタル車両の82%アップだ。
食料品・エネルギーを除くコアインフレ率は3%だった。
 予想外の物価高は債券金利の上昇と株売りを招いた。特に金利上昇に敏感なハイテク株が売られ、ハイテクが多いナスダックは357ポイント2.67%下落。ダウは681.5ポイント1.99%下落した。
 ダウの今週の下落幅は3.4%で昨年10月来の大幅下落だ。
 Sell in Mayという格言が投資家の頭をかすめたかもしれない。
 もっともその後のナイトセッションでの先物は堅調で80ポイントほど上昇している。
 投資家はこれから4月の物価上昇が一時的なものか?それとも大幅な物価上昇のプレリュードなのか?を見極めようとするだろう。一時的なものであれば、連銀がすぐに金融引き締めに動くことはないので株式市場は落ち着きを取り戻すだろうが、物価上昇が持続すると判断すると調整局面に向かう可能性大だ。
 インフレになると強いのは金だ。私が少し投資しているWealthNaviのポートフォリオを見ると金を総資産の5.7%ほど購入している。金の割合を増やすかどうかがパフォーマンスの良し悪しにつながる局面なので興味深く見ているところだ。
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