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企業は採用時にソフトスキルを求めている~アメリカの話だが

2022年07月21日 | 資格・転職・就職
 CNBCに「93%の企業は履歴書にソフトスキルを見たがっている」という記事があった。原題は93% of employers want to see soft skills on your resume-here are 8 of the most in-demend onesだ。
 ソフトスキルとはコミュニケーションスキルのように評価の尺度は明確に定義し難いがあらゆる職業で求められるスキルのことだ。
 ざっくというとジェネラリスト的な能力を指し、特定分野で専門性を持つスペシャリストの専門能力の反対概念と考えてよい。
 私のサラリーマン時代の前半はジェネラリストが幅を利かせ、後半は会社が「ジェネラリストよりスペシャリストになれ」と声を大にした時代だった。もっとも会社(人事部)はジェネラリストに必要なソフトスキルの重要性を認識していた訳ではない。高齢化に伴い管理職層が肥大化することを回避するため、あるいは勉強不足に陥っている中年層を教育するため、あるいはリストラの材料探しのためにスペシャリストを目指せと声を大にしたのである。
 だがその結果はどうなったか?一部の人は特定分野で資格を取るなどして長く働くことができるようになった。しかし多くの人は新しい職場で実は一番重要なソフトスキルを学ぶことがなかったため、必ずしも新しい職場に活躍の場を見出すことができなかったのではないか?と私は考えている。
 ソフトスキルの重要性は今益々高まっている。一つはコロナウイルス禍の影響でリモートワークやハイブリッドワークなど働き方が多様化してきたのでコミュニケーション能力やスケジュール管理などが以前より重要になったことだ。またダイバーシティやインクルージョン(社会的弱者の包摂)などに対応する能力があらゆる階層で求められるようになってきたことだ。
 さて記事に話を戻すと人材会社ZipRecruiterのCEOシーゲル氏は求人側が求める8つのスキルを列挙していた。
コミュニケーションスキル・カスタマーサービス・スケジューリング・タイムマネジメント・プロジェクトマネジメント・アナリティカルシンキング・一人で仕事をする能力・柔軟性である。
 この中で最も多くの会社が求めているのはコミュニケーションスキルだ。
 日本の会社の場合(今は変わってきたかもしれないが)、その会社の中だけあるいは業界の中だけで通じる言葉でコミュニケーションを行っていることが多かった。そのため長く会社にいる人間が幅を利かした訳だ。だがこのような言葉は顧客には通じない。記事はカスタマーサービスを2番目に求められるソフトスキルに挙げているが、カスタマーサービスの基本もコミュニケーションだろう。顧客のニーズを的確に聞き取り、分かり易い言葉で回答するのがカスタマーサービスの基本だからだ。
 スケジューリングとタイムマネジメントの違いはよく分からないが、予定管理であることは間違いない。プロジェクトマネジメントは工程管理や予算管理を含む概念でタイムマネジメントと共通点は多い。
 実際にレジメ(履歴書)にソフトスキルを記載する場合は、学習履歴や実務経験に加えて、習得しているソフトウエア(プロジェクト管理等の)についても記述することになる。
 
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