金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

東久留米の自然をサイクル

2007年05月27日 | まち歩き

5月27日日曜日天気が良いのでワイフと隣町東久留米市の自然をサイクリングで巡りに行く。ガソリン代が値上がりしたので自転車を使う訳でもないが、5月の風の中を自転車で走ると気持ちが良い。

最初に米津寺に行く。行くというと計画性がある様だが、東久留米駅を目指して走っている途中偶然立ち寄ったのだ。米津寺って何て読むのか分からなかったが、帰宅してインターネット調べるとベイシンジ。なおこのお寺は江戸時代の大名(といっても一万五千石だからかなり小さいが)米津家の菩提寺だ。米津家の方はヨネキツと読むから少しややこしい。

お寺に今作りのお地蔵様があった。

Jizou_1

刻まれている文字は「念ずれば花ひらく」である。

次に東久留米駅に近い大円寺に立ち寄った。

Daienji

このお寺は天台宗のお寺で元三(ガンザン)大師をお祀りしている。

次に多門寺に寄った。本堂でフルートとハープの音合わせが行われていた。尋ねてみると午後2時からここで演奏会があるとのこと。興味はあったが2時まで待つ訳にもいかないので、演奏会は断念。

Tamonnjisannmon

写真は門の彫り物だ。お寺の本堂はコンクリート製だが、山門は古く立派なものだった。

多門寺のすぐ近くを落合川が流れている。この小さな川は清流で子供連れの人達が魚すくいに興じていた。

Ocjoaigawa

最後に落合川から少し東に行ったところにある竹林公園に寄った。この中にある湧水は東京の100名水に入っているということだ。

下の写真は竹薮をホワイトバランスをオートで撮ったものだ。

Takeeauto

竹の色が今ひとつ自然な感じでない。

次の写真はホワイトバランスを曇天にして撮影したものだ。

Talekumori

こちらの方がより自然な感じだ。ホワイトバランスは色温度を下げる方が赤味を増す。色温度は晴天日陰→曇天→晴天→蛍光灯の順に低くなっている。デジカメではホワイトバランスを変えて何枚も写真を撮ることが可能なので、納得の行く色合いを求めることができる。

東久留米市は清流があるので、昔(縄文時代)から人が住んでいた。今も落合川や黒目川のほとりを沢山の人が散策している。この自然を大事にしたいものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国家資産基金、新たな金融界の風雲児?

2007年05月25日 | 金融

今週前中国が外貨準備資金のごく一部を米国のプライベート・エクイテティ会社ブラックストーンに投資するというニュースがあった。これを受けて政府による積極的資金運用が海外の経済専門誌(紙)で話題になった。ファイナンシャルタイムズ(FT)、エコノミスト誌ともSovereign-Wealth Fundsのことを取り上げている。この二つの記事はモルガンスタンレーのStephen L.Jen氏のHow big could Sovereign Wealth Funds be by 2015?というレポートをベースにしている。

Sovereign Wealth Fund はモルガンスタンレーのレポートに従い国家資産基金と訳した。エコノミスト誌によると国家は自国通貨の防衛や銀行危機に備えて伝統的に投資資産を保有している。一番最初の国家資産基金は1956年に英国がミクロネシアのギルバート諸島で燐酸肥料の輸出に課金したことに始まる。燐酸肥料は輸出で激減したが、積み立てられたファンドはこの小さな島のGDPの9倍にまで成長した(ギルバート諸島は1979年に独立している)。

国家資産基金の明確な定義は不詳ながら、有名なものはアラブ首長国連邦のADIA(資産残高8,750億ドル)、ノルウェイの国家年金基金(同3,000億ドル)など。なお中国については仮称外貨投資会社(同3,000億ドル)としてノミネートされている。

モルガンスタンレーのレポートによると、現在国家資産基金の規模は2兆5千億ドルで、2015年には12兆ドルに拡大すると予想される。これがどの位の規模かというと年金、保険、投資信託といった伝統的な機関投資家の全世界の資産残高が55兆ドル(2005年末)であるから今のところ機関投資家資産に比べるとかなり小さい。しかし世界のヘッジファンド残高が1兆5千億ドルから2兆ドルと推計されるのでヘッジファンドの規模は上回っている。

本来国家資産基金は緊急事態に備えて積み立てておくもので、流動性が重視され米国国債などに投資されてきた。しかし外貨準備が増え、資産規模が拡大すると流動性を確保しておく必要がある比率は減り、より高いリターンを求めて様になってくる。

ここで金融と投資の世界から国家資産基金について重要性を考察すると一つは資産運用ビジネスにとって巨大なビジネスチャンスがあるということだ。世銀の国家投資パートナーシップ部門のCalari氏は「国家資産基金は未開墾の畑によく似た未開拓の金融資本である」という。

資産運用の観点から見て二つのサジェスチョンがFTに出ている。一つは国債から株式へのシフトが起こる可能性があるということだ。たとえば中国が外貨準備における米国債の比率を落として、その国家資産基金で外国株を買うとすると米国債が売られその結果金利が上昇する。

IMFが最近発表したところでは中央銀行が米国の長期債投資を行うことで債券価格が上昇して利回りを30ベーシスから100ベーシス引き下げているという。

もう一つ興味のある点は円の為替レートが上昇する可能性があるということだ。現在世界の中央銀行が外貨準備として保有している円資産は総資産のたった3.2%に過ぎない。しかし機関投資家のグローバル株式運用者は株式時価総額の比率に合わせて日本株を保有している。その割合は10%以上ある。つまり外貨準備が国家資産基金を通じて積極運用されると円株が買われ、円高につながるという予想である。

しかし疑問はエクイティマネージャーが時価総額と比例的に円株の割合を増やすかどうかである。それは日本への投資リターンに依拠するところが大きいだろう。

いずれにせよ国家資産金(SWF)は継続的に注目するべきテーマになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカの工業意外に強し

2007年05月24日 | 社会・経済

一般に思われているより、米国の工業の足腰が強く中国が追いつくには時間がかかるという専門家の研究をファイナンシャル・タイムズ(FT)が報じている。

  • ワシントンベースの経済コンサルタント・グローバル・インサイトによると、2024年まで米国は世界の工業生産の20%のシェアを維持すると予測される。現在の米国のシェアは25.5%で、2020年までに22.2%に下落する。この年にアメリカは世界一の座を中国に明け渡すことになる。中国の工業生産のシェアは2006年現在12.1%だが、2020年には22.4%に上昇する。
  • 中国のシェアは1995年には4.6%でこの時の米国のシェアは24%だった。日本は2006年現在世界第二位の工業生産高を持つ。そのシェアは13.9%だが、2024年には8.6%まで下落すると予想される。西欧諸国のシェアは2006年には26.1%であったが、2024年には19%に下落すると予想される。
  • 中国の工業生産高の成長率は経済が成熟するとともに下落する。また歴史的に見て米国や欧州の様に高コスト地域の製造業は、新しい発想の採用や革新的な製品の開発または積極的な賃金抑制策により競争力をを増すと考えられる。

以上が記事の内容で、最後にノースキャロライナを本拠とするSealyという世界一のマットレスメーカーの例を引き米国の製造業がニッチ分野で活躍していることを示している。

グローバル・インサイトの予測の前提を見ていないので詳しいことは分からないが、プロフェッショナルな投資家がこの様なレポートを見ると「長期的観点から日本は売り」と判断するかもしれない。

一般にアメリカは金融を国策・輸出産業と位置付け、製造業については空洞化してもやむなしとしている様な印象を受ける。しかし付加価値の高いところはキチンと押さえていると見るべきだ。中国やインドは米国のOutsourceeにはなれても中々美味しいところは食べさせてもらえないということだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インド投資、一進一退

2007年05月23日 | 株式

今日(5月23日)の日経金融新聞を見ているとインド企業の預託証券市場を日本に作ろうという動きがあるという記事があった。預託証券市場ができるとインド企業への投資が増え、東証のアクティビティも増すという狙いだ。

私はこれを少し先取りして米国預託証券市場(ADR)でインド企業投資を行っているがパフォーマンスは今のところ良くない。投資先はInfosys、インド第2位のシステム会社で業績も良い。投資時期は今年2月と高値圏だったので良くなかったが、同時期に購入したインド株投信(PCAインド株オープン、三井住友銀行で購入)は8%以上値上がりしているので、個別銘柄(またはセクター)選択が今のところ良くなかったということだ。良い企業が必ずしも良い投資先とは限らないからだ。弱小個人投資家にとってADR投資の一つの問題は、1銘柄の投資に数十万円から百万円位かかることである。これではインド一国を相手に分散の効いたポートフォリオを組むには資金が足りない。弱小投資家がインドに投資するには、投資信託経由の方が賢明だろう。ということで日本にインド株の預託券市場ができても、投資単位が大きい場合に個人投資家がどっとくるかどうかはちょっと疑問だ。

一方インドにはマクロベースで見てポジティブなニュースがある。一例だがヒューレット・パッカード、シスコ、ノキア、ソニーといった大手電子機器メーカーがアウトソースの比率を高め、インドがアウトソースを受ける割合が増えるということだ。

ファイナンシャルタイムズはテクノロジー・フォーキャスター社の予想を紹介しているが、それによると2010年までに世界の電子機器メーカーの生産量の4分の1以上は低賃金国にアウトソースされる。中国は過去10年間もっとも重要なアウトソース先で2010年のシェアは46%になると予想されるが、シェアは2年前の48%から減少する。

この分インドがアウトソースを受けるシェアが高まるが、その理由の一部はインドにおいて電子機器の販売が増加するからである。ある予想ではインドでの電子機器の生産は2005年の50億ドルから2010年の388億ドルに増加する。

これは一例だがインドの世界経済に占める比重はどんどん高まるだろう。そのメリットの一部を分けてもらう方法としては投資信託を使うのが無難な様だ。

しかしである。個別株(ADRを含めて)投資には烈風吹きすさぶ冬の北アルプスの尾根を歩く様な緊張感があり、捨て難いことも事実なのだ。大怪我をしない程度に楽しみたいものである。冬の烈風が頭の芯をさわやかにしてくれる様に外国企業を勉強すると多少は血の巡りが改善する様な気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

余り教えたくない日本橋たまゐの穴子

2007年05月23日 | レストラン・飲み屋

ブログに気に入ったお店のことを書くことがあるが、本当に美味しくて安い店のことは書くべきかどうか迷わないこともない。「僕のブログを読んでお客さんが増えると入れなくなってしまう・・」という理由で。まあ、これはほとんど冗談。それ程ブログの読者が多いとうれしいのだが。

さて今日の昼、日本橋たまゐの室町店にいった。日本橋たまゐには日本橋本店もあるのでややこしいが、たまゐの前の日本橋は商標の一部である。

前から一度入ってみたい店だったが、入り口の品書きを見るとランチには少し高いので敬遠していた。ところが少し前から「30食限定 千円ランチ」というのをやりだしたので、今日トライした次第だ。なおたまゐのホームページはこちらだがhttp://anago-tamai.com/oshinagaki.html ホームページには千円ランチは載っていない。

さて千円ランチだが、穴子どんぶりに穴子の刺身が付いていた。穴子の刺身は初めて食べるが、白身でコリコリして歯ごたえがあった。ウエイトレスさんによると今頃から梅雨時にかけて刺身は食べ頃ということだ。どんぶりにかけるワサビやゴマ、ねぎなどもしっかりしていて千円でも手抜きがないので好感した。お店のパンフレットによると「あなごの脂肪含有量はうなぎの約半分」でうなぎに比べて低カロリー、高タンパク質だそうだ。

ということでランチにお勧めなのだが問題は限定30食である。ブログに書いてお客さんが増えて僕が行く時売り切れでは悲しいが、良い話なので思い切って公開してみた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする