金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

終活ブーム、でも対応は慎重に。

2021年05月24日 | ライフプランニングファイル
 マスコミでは終活ブームが続いています。たまたま新聞広告で目にした6月4日号の週刊ポストには「『子供のために』その気配りで大失敗」が総力特集になっています。
 実は明日Zoom講演でライフプラン談義を行うのですが、その入り口が終活ブームの話です。
 コロナウイルス感染拡大で自宅籠りが続く中、終活は一種バブルの様相を呈しています。
 しかし総てのバブルが終わってみれば中身の乏しい空騒ぎに過ぎないように終活ブームも多分にその傾向があると思います。
 特に気を付けたいのは、葬儀とお墓の話です。
 一般にエンディングノートなどで自分にふさわしい葬儀やお墓の希望を述べようとかお墓を事前に準備しましょうという話がもっともらしく語られます。
 ですがこれは要注意です。
 なぜならお葬式では残念ながら亡くなった人は最早主役ではありません。参列する人は実は遺族との関係を重んじてお参りする人が多いのです。
 仏式の葬儀ではお坊さんがお経をあげますが、実はあのお経の本当の意味は、死者の霊を弔うことではありません。本当の意味は残された人に「人が死ぬということは自然の道理なので冷静に受け止めなさい」と言っているのです。
 またお墓は残された人が故人を偲ぶ拠り所なのです。思い出を呼び起こす場所なのです。だから残された人たちが集まり易い場所が好ましいのです。
 とんでもない山奥や遠くの海に散骨して欲しいというのは遺族の立場を考えない我儘というものでしょう。
 世界的な大宗教は総てこの世での生き方を重視しています。敬虔なイスラム教徒にとって最高の葬礼とは、本人が苦しい旅を重ねてメッカに巡礼した時の巡礼衣を身にまとい、街はずれの粗末な墓地に静かに埋葬されることなのです。
 つまり大切なのは巡礼という生きている時の敬神の行為なのです。
 そう考えると終活ブーム、まして終活バブルに踊っていると影で振り付けを書いている人の思うつぼにはまり、好ましいEnd of lifeから遠ざかるのではないか?と私は不安に感じています。
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コロナワクチン、接種申込完了

2021年05月24日 | うんちく・小ネタ
 今日(5月24日)から東京地区は23区以外の住人の大規模ワクチン接種受付開始です。予約方法はWeb経由かLineのみ。私はWebを使って申し込みました。
 予約開始予定時刻の午前11時前に予約サイトにアクセスし、定刻を少し回ったところでサイトが開きました。
 予約券番号・生年月日などを入力し、カレンダーから希望日・時間帯をクリックして完了。時間が早かったせいか希望日に予約をとることができました。
 接種会場は大手町合同庁舎3号館でここは以前仕事に行っていた先のすぐ近くです。接種会場に行くまで時間と交通費がかかるのが気になるところですが、昔の勤務先の近くという気安さ?から予約をしました。地元で接種を受ける方が経済的なのですが・・・
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イモカタバミ、グーグルレンズで調べました

2021年05月23日 | デジタル・インターネット
北山公園に咲いていたピンクの可愛らしい花。
名前が分からないのでスマートフォンでグーグルを立ち上げ、検索バーの右端のカメラマークをアップして写真に撮って検索。するとイモカタバミとの答え。写真のピントがやや甘いので100%正解かどうかは気になりましたが・・
グーグルレンズ、便利ですね。
昔ガイドとして山に行っていた時、高山植物の名前を尋ねられて苦労したことがありましたが、グーグルレンズがあれば助かったでしょうね。
 コロナのために高山植物が咲く高い山に登るチャンスがなく、グーグルレンズがどれ位高山植物を識別できるか試すチャンスが中々来ません。



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菖蒲を見に北山公園へ

2021年05月23日 | まち歩き
今日(5月23日)は久しぶりに晴、さわやかな朝です。
自転車で11㎞先の東村山の北山公園を往復しました。
北山公園は菖蒲の名所で例年6月には菖蒲まつりがあります。
ただし今年はコロナウイルス感染拡大防止のため中止です。

菖蒲の花には少しはやいかな?と思ったのですが、行ってみると予想外に咲いていました。





菖蒲の花に夜来の雨の水滴が残っていました。

可愛い犬

鴨が水草を食べています。除草の手伝いをしているのでしょうか?

日曜日の朝は道路が空いているので東村山市辺りなら一っ走り。
若い時家内と車でこの公園に菖蒲を見に来たことがありましたが駐車場探しに苦労した記憶があります。
自転車は気儘で良いですね。

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メガ銀、支店整理加速、どうする銀行取引

2021年05月20日 | 金融
メガバンクの支店整理が加速しています。

今朝(5月20日)の読売新聞「メガ銀 店舗改革加速」によりますと、三菱UFJ銀行は2023年度末までに過半の支店で窓口をなくすということです。マイナス金利政策の結果、銀行は利ざやが低下し収益は低迷し、さらなるリストラと収益機会の拡大が求められています。
 収益機会の拡大という意味では、昨日銀行法が改正され、銀行本体や子会社でシステム販売や人材派遣を行うことが可能になりました。
 ただそれらの収益拡大策を展開するには時間がかかりますし、新事業が成功するという保証はありません。
 そこで銀行はコスト削減と投資信託等手数料を手っ取り早く稼ぐことができる分野に戦力を投入する訳ですね。
 こんな中消費者としてはどんな姿勢で銀行取引に臨むべきでしょうか?
1.まず極力銀行に行かない・銀行のサービスを利用しないという戦略をたてるべきです。
 銀行が窓口を絞るということは窓口での手続きは時間とコストがかかるということです。送金で既にご存知でしょうが、送金手数料が一番高いのは「窓口での振り込み」で次が「ATM利用の振込」そして一番安いのが「インターネットでの振込」でしよう。と言いたいところですが、一番安い送金方法は「送金しない」か「銀行よりうんと安い方法を使って送金する」ということです。
 「送金しない」ためには購入代金等の決済時に送金手数料がかからない方法を選択する、小口資金の受け渡しにはPayPayなどスマホアプリを利用することを考えることが具体的な対策です。
 ATMの極力も極力抑えましょう。将来的には今よりも引き出し時に手数料がかかる場合が増える可能性がありますからキャッシュレスを推進して極力ATMの利用を減らします。そして引き出す時はまとめて少し多めに引き出しましょう。
2.銀行の販売する商品・サービスは割高であるという前提で考えましょう。銀行が販売する投資信託や運用サービスは、直販型投信等に較べると割高です。理由は実店舗を構え、多くのスタッフを抱えているからです。スタッフは「投資商品のリスク」は説明してくれますが「投資で成功する方法」は教えてくれません。何故なら「銀行の窓口にいるのは投資の素人」だからです。彼等・彼女等は販売マニュアルに書いてあるとおりのリスクについて説明はしてくれます。ゴルフについていえば「池に入れるとワンペナです」というルールの説明はしてくれます。しかしどうすれば「池に入れるリスクを抑えてパーが取れるショットを打てるか」という点についてアドバイスすることはできません。それは状況とプレーヤーの腕前が千差万別だからです。
 リスクの説明に高いコストを払う必要がないと考える人はできるだけコストを抑えた直販型の商品やサービスを利用することを考えましょう。
3.手際よく効率的に事前相談する訓練をしましょう。
 上の2つで「極力銀行のサービスを使わないことが銀行を上手に使う方法」だと述べましたが、対面で銀行のサービスを使う必要がある場合があります。
 一つはお金を借りる場合です。個人の場合は住宅ローンやシニアになるとリバースモーゲージなどがお金を借りる場合です。
 もう一つは高齢の家族が単独で銀行取引をすることが難しくなってきた場合の対応です。
 認知症患者が増加を続ける中、全国銀行協会は今年2月に「診断書など本人の認知症が確認された場合」医療費などについて家族が本人預金からの引き出しを可能とする方針を発表しました。
 全銀協の見解は出ているとはいえ、個別銀行の対応は差があると思いますので、可能性がある人は事前に取引銀行に相談しておくとよいと思います。
 お金を借りる場合や個別に相談する場合は、「ポイントを要領よくまとめて説明する技術」や「有利な条件を引き出す交渉力」が必要です。
 「他の銀行ではこうですよ」といった交渉材料の準備をした方が良い場合もあるでしょうね。
 銀行が「単純な手続きは窓口を使わないでインターネットでやってください」というのであればそれを理解しさらに踏み込んで「我々だってもっと安く済ませる方法があるのですよ」と言ってやりましょう。
 そして本当に必要なことについてだけ銀行と交渉するようにすると良いと思います。
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