競馬の有馬記念はオルフェーヴル(フランス語で「金細工師」)が2着に8馬身の差をつけて圧勝。素晴らしい強さを見せつけて現役生活を締め括りました。
個性の強い馬でした。圧倒的に強いのに、気まぐれというか、やんちゃというか。レースで走りに専念できなかったり、騎手を振り落したり。調教も騎乗も大変だったでしょうね。
3歳馬の時はダービーや菊花賞で儲けさせてもらい、ありがたかったのですが、最初のフランス遠征の失敗など、色々なエピソードが忘れられず、本当に印象深いものがあります。今後は種牡馬として励むようですが、実戦では対決することのなかったディープインパクトとの、仔同士の争いなども今後の興味の的です。
レース後の勝利ジョッキーインタビューで池添謙一騎手が長口舌をふるったのにも驚きました。
「馬も騎手も厩舎も死にものぐるいで頑張っています。日本の競馬をよろしくお願いします」というような意味だったと思いますが、凱旋門賞でフランス人ジョッキーに乗り換わられたことなども含め、この馬への思い入れが大きいことをうかがわせました。
ともあれ、ひとつの時代が終わり、新たな伝説が誕生したことを感じるレースでした。