朝の冷え込みはきびしく、最高気温も10.0℃どまり(隣町アメダス)。すっかり冬の気候となりました。
でも、こんなに寒くなってもまだ花をつけている雑草があるんですよねぇ。しぶといというか、けなげというか。丈夫なものだと感心します。
このハキダメギクもそのひとつ。北米原産の帰化植物で、牧野富太郎博士が世田谷のゴミ溜めで見つけてこんな名前をつけてしまいました。今ではどこの道端にも生えていて、早春から晩秋まで花を咲かせています。
花はタンポポ同様、黄色い筒状花と、周囲の白い舌状花とからなっていますが、舌状花はごらんのように先っぽが3つにわかれています。名前に似合わず、可憐。
「掃溜」といえば、「掃溜に鶴」という喩えもあるように、かつては身近な光景だったのでしょうが、最近ではあまり見かけません。というか、都会では消滅してしまった。不要なものはゴミ収集車がやって来て、清掃工場に運ぶので、そこらへんにうっちゃって置くという曖昧な処置は許されないのです。
掃溜がなくなった日本にやって来ていたら、この草はなんという名前がついていたのでしょう。