昨日、砧公園へ行った時、赤い実をいっぱいにぶらさげた大木を見ました。
帰って調べてみるとイイギリのようです。イイギリ科の落葉高木。別名、ナンテンギリ(南天桐)
今はまだ葉がありますが、すべて落葉すると赤い実ばかりが枝からさがって、さらに目立つことに。小鳥たちが喜んで集まってくるといいます。
花が虫たちを集めるように、果肉のついた果実は鳥たちを呼びます。鳥の体内を通過する間に遠くまで運ばれようという繁殖戦略。
赤、黄、黒といった実の色は、熟して美味しくなったことを鳥に教えるためですよね。ただ、植物は(たぶん)色を見分けたりはしないので、鳥に教えられるままに色を変えることを覚えたのでしょう。いってみれば、植物は鳥を外部のセンサーとして利用している?
論理が変ですが、まあ、こんな言い方もできないわけではないかと。生きものたちの関係は面白い。