惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

飯桐

2013-12-07 20:30:10 | 草花

 昨日、砧公園へ行った時、赤い実をいっぱいにぶらさげた大木を見ました。
 帰って調べてみるとイイギリのようです。イイギリ科の落葉高木。別名、ナンテンギリ(南天桐)

Iigiri1312  今はまだ葉がありますが、すべて落葉すると赤い実ばかりが枝からさがって、さらに目立つことに。小鳥たちが喜んで集まってくるといいます。

 花が虫たちを集めるように、果肉のついた果実は鳥たちを呼びます。鳥の体内を通過する間に遠くまで運ばれようという繁殖戦略。

 赤、黄、黒といった実の色は、熟して美味しくなったことを鳥に教えるためですよね。ただ、植物は(たぶん)色を見分けたりはしないので、鳥に教えられるままに色を変えることを覚えたのでしょう。いってみれば、植物は鳥を外部のセンサーとして利用している?
 論理が変ですが、まあ、こんな言い方もできないわけではないかと。生きものたちの関係は面白い。