惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

若い志ん朝

2015-07-24 21:16:09 | 演芸

 最高気温 34.0℃(隣町アメダス)。午後3時頃、にわか雨があって一時的に少しは気温が下がりましたが、湿気のひどさは増すばかり。プールで体を冷やしながら運動する時間がなかったら、すっかりへばったままでいたはず。

 今日の演芸タイムは3代目古今亭志ん朝「明烏」。
 1981年の音源ですから、志ん朝師匠は43歳。明朗で、くっきりとした高座で、可能なら仕草や表情も見たかった。

 堅物の若旦那の造形が肝要なところでしょうね。行儀が良くって、用心深くって、心配性。吉原の夜の世界に引きずり込まれることを心底嫌がっていて、しまいには「助けて~!」と叫ぶ。
 一夜明けて、花魁に布団の中で体を脚で挟まれ、「苦しくって」と弱々しくも、嬉しそうに漏らすところが絶妙。この人の将来が危ぶまれます(笑)。

 私にとって、志ん朝さんといえば、子供の頃に観たNHKドラマ「若い季節」。品が良い、都会人の若者という印象が刷り込まれました。
 ある時からテレビ出演を断り、高座に専念したそうですが、若い時のイメージは薄れないんですね。怖いもんです。
 2001年に亡くなった時は63歳。今の私よりも若かったとは。もったいない。