最高気温 34.0℃(隣町アメダス)。午後3時頃、にわか雨があって一時的に少しは気温が下がりましたが、湿気のひどさは増すばかり。プールで体を冷やしながら運動する時間がなかったら、すっかりへばったままでいたはず。
今日の演芸タイムは3代目古今亭志ん朝「明烏」。
1981年の音源ですから、志ん朝師匠は43歳。明朗で、くっきりとした高座で、可能なら仕草や表情も見たかった。
堅物の若旦那の造形が肝要なところでしょうね。行儀が良くって、用心深くって、心配性。吉原の夜の世界に引きずり込まれることを心底嫌がっていて、しまいには「助けて~!」と叫ぶ。
一夜明けて、花魁に布団の中で体を脚で挟まれ、「苦しくって」と弱々しくも、嬉しそうに漏らすところが絶妙。この人の将来が危ぶまれます(笑)。
私にとって、志ん朝さんといえば、子供の頃に観たNHKドラマ「若い季節」。品が良い、都会人の若者という印象が刷り込まれました。
ある時からテレビ出演を断り、高座に専念したそうですが、若い時のイメージは薄れないんですね。怖いもんです。
2001年に亡くなった時は63歳。今の私よりも若かったとは。もったいない。