昨日の難問は不明のまま、原稿にとりかかりました。なかなか進みませぬ。
併行して、書評の本も読まねば。
昔はともかく、最近は、あれこれ取り混ぜてやることが苦手になりました。脳のタスクの切り替えがうまく働かない。ま、全体のパワーも落ちていますが。
夕食後の演芸タイムを復活。
今日はまた振り出しに戻って、立川談志師匠。「野晒し」を聴きました。
音源は、昭和41年、新宿紀伊國屋ホールでの「ひとり会」。まだ40歳の時ですから、声が若い。地の語り部分はかなり老成したふうを装っています。ちょっと背伸びしている感じですね。
でも、芸はこの上なく達者。八五郎は典型的なそこつ者のべらんめえ調、浪人の教養ある語り口は講談調。この噺を得意とした3代目春風亭柳好ゆずりの唄を織り込んで、陽気でバカバカしい野晒し釣りの模様を展開します。
師匠の芸には寄席の良い部分がどん欲に取り込まれているんですね。落語の集大成といっていいのかも。