惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

もの売り

2015-07-20 20:45:30 | 演芸

 最高気温 34.1℃(隣町アメダス)。
 今日も市民プールへ。大先輩男性スイマーがいらしてたので、互いの健康を祝す挨拶を交わしました。

 1年近く泳がないでいると、大まかな泳ぎ方は覚えているものの、細かい体の使い方がわからなくなっていたりします。
 それでも泳いでいると戻ってくるもので、今日はクロールの手の掻きのプッシュを思い出しました。これを意識するとしないとで、50メートルのタイムが5秒違いました。昨日は1分ちょうどぐらいだったのが、今日は55秒。平泳ぎやバックの勘がむずかしい。

 夕食後の演芸タイムは先代金馬師匠の「孝行糖」。
 親孝行をお奉行に褒められた与太郎が、ご褒美のおカネを元に飴家を始めた。その名も「孝行糖」。調子にのって売り歩くうちに小石川の水戸屋敷の門の前で大声を張り上げたものだから、門番にこっぴどく殴られてしまう。「どこを叩かれた?」と知り合いに聞かれ、「こーこーと、こーこーと……」。
 他愛ない噺で、本編はすぐに終わってしまいます。金馬師匠はマクラでもの売りの声をたくさん紹介して、江戸情緒たっぷりの心地良い世界を展開します。その中に、大正天皇は納豆売りの声色が得意だった、などというのがあったりして、ちょっとびっくり。小さい頃、高輪のお屋敷にいる頃、よく聞いておられたとか。

 昔のもの売りは風情がありましたね。肉声で、調子をとりながら、歩いてまわる。
 今は竿竹売りや廃品回収のトラックが拡声器でがなり立ててゆきます。迷惑でしかない。もうちょっと工夫のしようがあるんじゃないでしょうかねえ。