惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

立浪草

2011-05-21 20:43:20 | 草花
 好天で気温もぐんぐん上がりました。日中は28度くらいまでいったらしい。

Tatsunami1105 今日のステレオグラムはタツナミソウです。シソ科の一年草。
 命名は花が決まった方向に重なり合って咲く様子が、泡立つ波が寄せているように見えることから。

 通常は紫色のようですが「まれに白色のものもある」と、手もとの図鑑にはあります。
 この写真を撮ったのは都立桜ヶ丘公園ですが、今日、夕方に出かけた小山田緑地近くのお宅の庭先にも白色のタツナミソウが咲いていました。
 私にとっては白色の方が見かけやすい花となっている今日この頃。


庭石菖

2011-05-20 20:59:36 | 草花
 運転免許証の更新。5年間有効の金色のIC免許を手に入れました。生きている間にあと何回、書き換えることになるやら。
 ……たぶん2回か3回。

Niwazekisho1105 今日のステレオグラムはニワゼキショウ。アヤメ科の多年草。北アメリカ原産で、日本には明治中期に渡来したそうです。
 名前の由来は、葉っぱがセキショウに似ていることから。
 セキショウは沢などに生える、小型のショウブのような植物。花は似ても似つきません。

 ニワゼキショウは生家の庭にもあったので、なじみが深い。1人遊びの友だちとして愛着のあった花です。

 この写真は、風で揺れていたせいもあり、あまり良くありません。申し訳ない。
 白か紫色の花びらに濃い紫の筋が見え、中心部は黄色。花の中に3つのオシベが覗いているのが可愛いですね。

 左端や中央下に丸い飴玉のような実が見えます。乾燥すると皮は3つに裂けて、中の種子を撒き散らす。
 こういう果実を「蒴花(さくか)」と呼ぶそうです。スミレやユリなどもそうですね。


蟇の傘?

2011-05-19 21:39:42 | 草花
Hikinokasa1105 キンポウゲ科のヒキノカサではないかと思うのですが、まったく自信がありません。水辺の草原に群れて咲いていました。高さ15センチぐらい。
 キツネノボタンやウマノアシガタの仲間であることは間違いないと思うのですが……。

 ヒキノカサということで話を進めますが、名前の意味は「カエルの傘」。「ヒキ」は必ずしもガマガエルだけではなく、カエル全般を指すのでしょう。少なくとも、私が育った高知ではそうでした。

 カエルの傘といえば、「鳥獣戯画絵巻」にカエルが丸い草の葉を傘にしているところがあったように思います。あれよりはこの花がずっと洒落ていますね。パラソルといったところでしょうか。
 小さなカエルがこの花を傘にしているところを想像すると、実に微笑ましい。良い名前をつけたものです。


テントの住人

2011-05-18 21:01:06 | 動物
 嫌いな方にはもうしわけありません。今日のステレオグラムはクモです。

Spider1105 名前がわかりません。サラグモの仲間かとも思うのですが……。
 それともヒメグモの一種?

 大きさは5ミリぐらいだったかな。脚の付け根の赤い玉のようなものは何でしょう?
 立体視するとよくわかりますが、丁寧に作ったテントの入口で網に獲物がかかるのを待っている様子。もう少し近づいて撮影しようとすると、サッと右手のテント(寝袋?)の奥に隠れました。

 円形の美しい網もいいですが、こういう網と巣も素敵ですね。


忍冬

2011-05-17 20:51:54 | 草花
Suikazura1105 ああ、こうやって写真を眺めているだけで匂いが漂ってきそうです。スイカズラ。
 漢字では「吸蔓」という表記もありますが、「忍冬」の方が好き。冬には葉を丸めて寒さに耐えているように見えることから、こう書いて「ニンドウ」と呼ぶそうです。

 白い花弁に、メシベの柱頭は緑色で、オシベはクリーム色。この色の取り合わせが素晴らしい。見事な配色だと思います。
 古くなった花弁は黄色く変色し、白と黄色の花が混在するように見えることから、キンギンカ(金銀花)という呼び名も。

 花を食べることもできるそうです。お酢を垂らした熱湯でゆがき、和え物やおひたしにするとか。

 蕪村の句に――

蚊の声す忍冬の花の散るたびに
 というのがありますが、なんか匂いをうっとうしがっていたのかと思いますね、蕪村は。それはそれで面白いのですが。