惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

万年茸?

2014-06-11 21:12:00 | 草花

 昨日の奇妙な「花」。わせいさんがコメントして教えてくださったとおり、コマツヨイグサ(大花小待宵草)の、花びらがしぼんだところのようです。

 今日、雨の中をもう一度見に行ったのですが、今回はもう少し花びらが開いた状態で残っている花がありました(それでも無残な感じではありましたが)。
 つぼみのついた枝を1本折り取ってきて、一輪挿しに投げ込んであります。もし花が咲いたら報告します。

 その帰途、野川沿いの遊歩道を歩いていたら、桜の木の根元に、これまた奇妙なキノコが生えているのを見かけました。

Mannentake1406  ご覧のように傘が真っ白。そして、絵がつやつやとした茶色。触ってみると、ゴツゴツと固いのです。
 キノコには疎いのですが、もしかすると、このゴツゴツ感からしてマンネンタケの生え出てきたばかりのところなのでしょうか。

 マンネンタケは「霊芝」とも呼ばれ、お目出度いものらしいですね。
 成長するとどうなるのか、しばらく観察してみようと思います。


初めて見る花

2014-06-10 21:08:40 | 草花

 最高気温 27.5℃(隣町アメダス)。湿度が高く、これ以上、気温が上がると耐えられません。ぎりぎりのところ。

 雨は降らないものの梅雨空に変わりはなく、いつ降りだすかわかりません。遠くまで散歩に出かけるのは躊躇し、夕方、東京天文台あたりまで歩きました。

Fumei1406  途中、小さな空き地で初めて見る花と遭遇。

 花といっていいのかどうか。花弁はグジャっと小さく、発育不良といった感じ。
 その代わり、メシベの柱頭と思しき部分が4つにわかれて大きく突き出しています。その上にある紐状のものがオシベでしょうか。隣のつぼみらしきものを見ても、柱頭になるべき部分がはっきりわかります。
 こんなの初めて。

 帰宅して図鑑を繰ってみましたが、何なのかさっぱりわかりません。4つに分かれた大きな柱頭だけ見ると、アカバナ科なのかとも思いましたが、今のところ該当するものがないのです。
 もしかして、花の残骸? まわりにあったいくつかの「花」も同じようなものでした。

 ということで、今後の宿題となった花(?)でした。


蚊がン母

2014-06-09 20:53:13 | ことば

 今日は日中、薄日が差したりして気温が上がりました。最高気温 26.7℃(隣町アメダス)。
 ところが夜になると雷鳴をともなう激しい雨。極端なお天気です。

 昨日、ガガンボの羽化を見ましたが、その際、同じような蛹がもうひとつあるのに気付きました。
 どうなるかと思い、そのままにしておいたのですが、今朝、見るとそちらも抜け殻になっていました。夜の間にもう1匹、羽化したようです。

 ガガンボは蚊のおおきいやつということで、「蚊の母」――「蚊が母(ぼ)」と呼ばれたと、手元の図鑑にはあります。
 ですから、もともとは「カガンボ」だったはず、だというのです。

 でも、まあ、今では誰もが「ガガンボ」と呼んでいて、「カガンボ」には違和感があります。
 これも変遷する日本語のひとつと考えていいんでしょうね。


大蚊

2014-06-08 21:05:12 | 動物

 最高気温 22.0℃(隣町アメダス)。午後になって雨もほぼあがり、暖かくなりました。明日からはもっと気温が高くなるらしい。

 お天気のせいで部屋の中が暗いので、昼間、2階の窓際で本を読んでいました。
 ふとした拍子に、ベランダに置いた朝顔の鉢の表面で何かが動いているのに気付きました。

 何だろう? と思ってそばへ行ってみると、土の表面から突き出た細い筒の中から白い羽虫が抜け出してくるではありませんか!

Gaganbo1406  慌てて撮った写真がこれ。

 昆虫が羽化しているのに間違いはありません。でも、何の虫?
 家の者は「ウスバカゲロウかも」といいますが、湿った土の中から出てくるのはおかしいし、調べてみると蛹は球形で、こんな筒状ではないようです。

 羽が2枚、細長くて華奢な脚などから、ガガンボかもと思いました。あれこれ調べてみるとどうも間違いないようです。
 とはいえ、ガガンボの種類がわかりません。羽化したばかりで、体は白いのですが、時間が経つと変わるかも。

 この後、鉢の縁にとまっていましたが、5分ほどでヒラヒラと飛び立ってゆきました。

 それにしても、弱弱しく、美しい。雨粒が口吻にくっついているのも、天の恵みを吸おうとしているかのようです。
 いいものを見たなあ。


蕺草

2014-06-07 21:09:58 | 草花

 最高気温 18.3℃(隣町アメダス)。よく降ります。

Dokudami1406  今日の雑草はドクダミ。ドクダミ科ドクダミ属の多年草。初夏の花ハンゲショウもドクダミ科の仲間です。

 漢字で書いた「蕺草」の「蕺」には「シュウ」という音読みだけがあります。ドクダミのこと。これを干したものが漢方の「十薬」で、色々な効能があります。

 ドクダミの花は穂の部分にびっしりとついています。花弁も萼もなく、オシベとメシベが見えるのみ。4枚の白い「花びら」に見える部分は、花全体を支える葉の変形した「総苞」です。

 ドクダミといえば、何といっても独特の匂いですね。
 この匂いの成分はデカノイルアセトアルデヒドという揮発性の物質だそうです。二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの仲間なんでしょうね。そのせいで、好きになれないのでしょうか。
 ただ、この物質には菌類の増殖をおさえる働きがあって、カビを退治したり、細菌由来の悪臭を消したりします。天然の抗菌グッズ。

 日本のドクダミは3倍体で、受粉しないで実をつくるといいます。
 この系統のみがあって、しかも人家の近くに限って生息することから、古い時代に東南アジアからもたらされた帰化種なのかもしれないと、『したたかな植物たち』(多田多恵子著、SCC)には書かれています。