惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

琉球

2014-07-25 21:10:19 | 草花

 朝からカンカン照りで、暑い、暑い。昨日につづいて当地では光化学スモッグ注意報が出ています。最高気温 35.1℃(隣町アメダス)。

 連日、市民プールへ通っております。例年のメンバーもこの2~3日で全員顔をそろえ、プールサイドが賑やかになりました。

Hasuimo1407  今日の花はハスイモ。サトイモ科の多年草。
 外見はサトイモに似ていますが、全体が緑色。サトイモと違って塊根は小さく、食用にはなりません。ただ、私の田舎(高知)では、茎を食べます。「リュウキュウ」といって、野菜扱いなのですが、沖縄方面からもたらされたのでしょうか。

 冬は葉も茎もほとんど枯れ、残った茎の残骸から翌春、新たな茎が伸びます。小さな芋からも芽生える。

 花はサトイモ科特有の苞(仏炎苞)が目立つものの、きわめて地味。高知でもあまり見た人はいないかも。
 かつては箱根以東では育たないとされていたようですが、我が家の庭では30年ほど前から生き延びています。温暖化の証拠といっていいかもしれません。


藪枯らし

2014-07-23 21:14:05 | 草花

 昨日は午後4時半から、大岡山にある東京工業大学蔵前会館で開かれた「第2回 日経『星新一賞』記念シンポジウム『Imagination Engine / 想像の天才たち』」という催しを観覧してきました。

 プログラムは次のとおり――

  • 第1部 「サイバニクスに託す未来~ビジネスと夢の追求~」
    講演 : 筑波大学教授・サイバニクス研究センター長
         CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長 山海 嘉之氏
  • 第2部 「U氏M氏E氏のイマジネーションを解剖する」
    トークセッション : 漫画家 浦沢 直樹氏
               芸人 又吉 直樹氏 (ピース)
               第1回日経「星新一賞」受賞者 遠藤 慎一氏
  • 第3部 「理系的発想力でアートに挑め」
    プレゼンテーション : 株式会社ライゾマティックス エンジニア
                                          アーティスト 石橋 素氏

 都合で第1部と第2部のみ拝聴しましたが、特に1部の山海先生のお話が興味深かった。
 主に下肢の不自由な人を介助するロボットHALを開発、提供しておられるのですが、子どもの頃に出会った『われはロボット』から話を始め、未来はどんなテクノロジーを実現するかで変わると感じたこと、そして、使い方で科学は悪いこともすると考えたことなどを述べられました。
 望み通り技術開発に携わるようになり成果を上げ始めた頃、米軍からの提携話を断ったそうです。
 日本のハイテクは軍事ではなく医療に奉仕すべきだという信念を貫かれておられることを素晴らしいと思いました。より良い社会のため、人々の幸せのための技術開発であって欲しいものです。

Yabugarashi1407  今日の野の花はヤブガラシ。ブドウ科のつる性多年草。別名、ビンボウカズラ。

 以前、スズメバチが飛来している写真を載せましたが、花は朝の短い時間しか完全なものが見られないので、ひと枝、切り取って自宅の花瓶に挿してみました。

 オレンジ色の花盤の中央にメシベ。周囲に4本立っているのがオシベです。花弁は緑色で、外側に垂れています。
 このオシベと花弁は、咲いて間もなく落ちてしまうのです。おかげで、午前中、花瓶の周囲はゴミだらけ。どうにも始末の悪い花です。
 ただ、花盤はいつまでも色鮮やかで艶を保っています。野外だと、これによく虫が集まるんですよね。美味しい蜜があるのでしょう。
 若芽や茎はていねいにアクを抜けば食用になるとか。


2014-07-21 20:44:44 | 草花

 つくば――というか土浦での写真をもう1枚。

 朝、早くに宿を出て霞ヶ浦湖畔の総合公園まで行って、コンビニで買ったサンドイッチで朝食としました(素泊まりだったのです)。
 そこに蓮池があり、色々な種類のハスが栽培されていました。今はちょうど花の時期で、目を楽しませてもらいました。
 ハスは朝しか花を開かないので、時間的にも良かったのですね。

Lotus1407  ハスは古代に中国から渡来したものだそうで、古い名前はハチス。
 種が埋まっている花床は、まるで如雨露の蓮口(はすぐち)そのもの。というか、ハスの花床に似せて作ったのかもしれません。
 この花床が熟して穴があくと、蜂の巣そっくりになるそうです。それで植物名が「蜂巣(はちす)」。時代とともに変化してハチスからハスとなったといいます。

 「ハチス」という呼び名で思い出すのは、『男はつらいよ』の主題歌ですね。
 2番でしたか、「どぶに落ちても根のある奴は、やがてハチスの花と咲く~♪」。ここ、大好きです。
 というか、『男はつらいよ』全体が好きなんだよなぁ。


なつこん

2014-07-20 21:45:03 | SF

 昨日、今日と、予定どおりつくば国際会議場にて第53回日本SF大会なつこん。

 お天気があやぶまれましたが、バイクで出かけて無事に帰着しました。
 行きも帰りも、さいわいにして雨具が必要なほどの雨には遭遇せず(早めに帰途に就き、帰り着いて少ししてから激しい雷雨となりましたが)。常磐自動車道を使って、片道約2時間。走るにはちょうどの距離かも。先日買ったプロテクターを装着し、上にコットン製の薄手のジャンパーを羽織りました。快適。

 SF大会会場では「SF学部の提唱」と「SF創作講座」の企画出演以外の時間、ほとんどをディーラーズルームで過ごしました。老舗のファンジン〈宇宙気流〉販売のお手伝いなど。
 会場1階は一般の方も参加自由なので、SFファン以外の人とも話ができて楽しかったです。隣のブースで、岡和田晃さんが、ご自分の編んだ巨大評論集『北の想像力』(寿郎社)を売っていたのですが、その迫力が見事だった。

Nutscon1407  写真は開会式で、茨城のご当地ヒーローにスピーチを邪魔される瀬名秀明さん。
 瀬名さんはゲスト・オブ・オナーの1人で(もう1人はアニメ監督の佐藤竜雄さん)、「開会の辞」を述べる役割だったのですが、舞台にイバライガーなる戦隊ヒーローが走り出てきて、スピーチどころではなくなっていました。
 が、この後、無事に開会を宣言。

 全体で、個人的にいちばんおもしろかったのは、水鏡子さんの「モモンジ」。
 酉島伝法さんの小説に出て来る生物のヌイグルミで、酉島さんが直接、製作を指導してくれる教室があったのです。そこで水鏡子さんも作っていたのですが、これはもうなんとも、作ろうとして作れるようなものではない。不思議なシロモノが出来上がっておりました。

Suiren1407  もう1枚の写真(ステレオグラムです)は、霞ヶ浦沿いの運動公園の池に咲いていた睡蓮。
 つくば市内に宿がとれず、隣の土浦で泊まったのですが、ここはレンコンの名産地らしい。スイレンだけでなく、ハスの花もたくさん咲いていて、見事でした。


襲撃

2014-07-18 20:24:22 | 動物

 庭の入口近くの戸袋にアシナガバチが巣をつくっていることは書きました。2つあり、そのうち1つがスズメバチの襲撃を受けたらしく、棲む蜂がいなくなったことも(4日前の記事)。

 今朝7時頃、いつものように巣を覗いてみると、大変! 巨大なスズメバチが襲来しています。アシナガバチの巣穴の中にいる幼虫やサナギを齧り、肉団子にしているみたい。

Suzumebachi1407b  アシナガの働き蜂や女王蜂(どれだかわかりませんが)は、遠くに避難し、じっと身を潜めるばかり。なすすべもありません。

 さすがに全部は獲物にしきれなかったらしく、10数分後にはスズメバチも姿を消していました。
 アシナガ達はせっせと残骸を整理し、残された幼虫の世話にとりかかっていました。

 が、一度、場所を覚えたスズメバチは何度もやって来るんですね。
 お昼過ぎ、また巣を襲っているところを見ました。
 なんとかしてやりたいのですが、スズメバチだけを追い払う方法がわかりません。如雨露で水をかけてみましたが、焼け石に水状態。飛び去る気配はありません。

 夕方、まだ少しサナギや幼虫が残っているらしく、アシナガは世話を続けていました。少しでも生き延びる個体がいるでしょうか。

 明日(19日)と明後日(20日)は、つくば市で日本SF大会。私も出かけ、「SF学部の提唱」と「SF創作講座」の2つの企画に出ます。参加する方々、どうぞよろしく!