今新聞を開くと不二家批判の記事でイッパイだ。確かに消費期限切れの食材を使っていた不二家はいけないと思う。しかし敢えてこの非難の嵐の中で私の中には往年の不二家を懐かしむ気持ちが募ってくる。
京都に居た子供時代、我が家は豊かではなかったが、年に二、三回程度家族揃って河原町三条にあった不二家レストランに食事にいったものである。その時何を食べたのか今でははっきりとは覚えていないが・・・ハンバーグだとかシチューだとか・・・・そんなものだったろうか、でも食べ終わった後家族4人がとっても豊かな気持ちになって家路についたことを思い出す。不二家は私にとって生まれ育った家族の団欒の象徴であった。
不二家の一連の事件が発覚する少し前、昨年12月に家内と京都に帰った時河原町三条を通る機会があったが懐かしい不二家は回転寿司に替わっていた。ペコちゃんポコちゃんの不二家は子供の憧れであったが、少子化の波はあの懐かしい店まで閉店に追いやったのである。
不二家の一連の問題は由々しきことであるが、懐かしい思い出を持つものとしては何とか頑張って立ち直る道を探して欲しいものだと思う。それにしても私が不二家に連れて行って貰った昭和三十年代の日本には夢があったと思う。今の子供達が大人になった時はどういうレストランに行ったことを懐かしむのだろうか?
大声では言いにくいけれど、ペコちゃん、ポコちゃんガンバレ!あなた達の会社のエライサン達は悪いけれど、あなた達は悪くないのだから。