成人の日、天気が良いのでワイフと両国の江戸東京博物館に『特別展 江戸城』を見に行くことにした。江戸文化歴史検定の合格証とともに無料入場券1枚が送られてきたのでこれを活用することにした。活用するといえばレストランチェーン・ダイナックの株主優待券を利用して新宿3丁目のパパミラノで昼食を取った。パスタ+サラダ+ピザ(食べ放題)+ドリンクバーのセット。パスタはペペロンチーノを選択、ピザはクリスピーで中々良い。これで880円はかなりお徳な気がした。一消費者としては有難いがダイナックの株主としては「もう一寸チャージしても良いんじゃないの」という気もした。
さて江戸東京博物館。
休日の午後なのでとっても混んでいる。65歳以上が一般の半額720円となっていることもあってかお年寄りの入場も多い。65歳以上を半額にすることに反対ではないが、このクラスの方は平日に来ることも可能なはずなので、平日に限り65歳以上を半額ということではどうなのだろうか?
さて「江戸城」展であるが、思った程の感動は受けなかった。手紙など文章の出展が多く美術工芸品の出展が少なかったからかもしれない。徳川時代の雰囲気が伝わるということでは名古屋の徳川美術館の常設展の方が良いだろう。
だがこの日の両国の楽しみは別のところにあった。それは国技館で初場所が行われていてお相撲さんの出入りが見物できたからだ。
「のぼり」の上に櫓(やぐら)が見え、その上から二本の腕が出ている。「これは何だろう」と思っていたが、帰宅してインターネットで調べると「出しっ幣」と呼ばれ、「天下泰平と五穀豊穣、場所中の晴天などを祈るものである」ということがGooのサイトで分った。サイトはこちら。http://sumo.goo.ne.jp/ozumo_joho_kyoku/shiru/kiso_chishiki/kiso_yougo.html インターネットは便利すぎる。
さて国技館の前でタクシーや車で到着するお相撲さんを待っていると把瑠都関が徒歩で到着した。私は把瑠都関を前から見ることが出来なかったがワイフは正面から見たとのこと。私は彼の後姿を写真に収めるのみだったがさすがに大きい。
大相撲の世界は番付が総ての世界なので、把瑠都関クラスになるとタクシーで来てもよさそうなのにどうして歩いてきたのだろうか?そういえば幕下クラスの人で自転車で来て江戸東京博物館の駐輪場に駐輪している人がいた。年功序列の好きな日本人だが現役の相撲取りの世界は別格で実力主義の世界だ。もっとも相撲の世界の良いところは現役を引退すると高位のお相撲さんでも協会の下積みの仕事をするところである。OBになると一から出直しという訳だ。会社員の中には現役時代多少出世したことを何時までも引きずって偉そうにしている者がいるが、お相撲さんの世界を見習うべきであろう。椿油の香が鼻をくすぐる両国の町でふとそんなことを思った。