金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

今年最後の百名山~天城山

2009年12月21日 | 

12月26日土曜日、会社の山仲間と伊豆の天城山を登りに行った。天城山は八ヶ岳などと同じく山塊の名前ので天城山を冠したピークはない。最高峰は万三郎岳1405.6mだ。天城山は深田久弥の百名山の一つである。私は百名山に対してニュートラルである。ニュートラルという意味は百名山教徒のように百名山のみを山とみなしそこに登ることを目標とすることもなく、かといって「百名山は俗っぽい」と百名山教に反発することもないという意味だ。その季節季節に一番心を打つ山に登りたいというのが私の山登りだ。従って百名山を特段意識したわけではないが、数えてみると今年は蓼科山、飯豊山、大菩薩峠、両神山、八ヶ岳、御岳、岩木山、武尊山、男体山、日光白根山と既に10の百名山を登り、この天城山が11番目の百名山になった。この中には二度、三度登った山があるがそれはそれで楽しかった。山は同じでも登ったメンバーも違えば季節も違うからだ。

さて天城山登山である。午前9時8分に伊豆箱根鉄道の終点・修善寺に到着。ここから一同七名はジャンボタクシーで八丁池口に向かった。10時15分頃歩き始めて最初の目的地・八丁池には10時55分に到着。

Hacchouike

八丁池は凍っていた。寒いはずである。八丁池には別ルートから登ってきたマウンテン・バイクのグループがいて写真のとおり氷に乗って楽しんでいた。八丁池から戸塚峠まではなだらかな道が続く。戸塚峠から小岳(1380m)には40分程の急な登りだ。

Mannzaburou

小岳の手前には小さな岩場がある。天城山・最高峰の万次郎岳(1405m)には午後1時10分到着。少し休憩するが寒い。手袋を脱いでカメラにさわっていたら暫く指がジンジンしていた。

万三郎岳と万二郎岳の中間部で昼ごはんを食べる。風を避けて休んだつもりだったがなお寒い。2時10分万二郎岳到着。写真は万二郎岳から見た万三郎岳。藪山なので写真になりにくい。

Mannzaburou2

午後3時天城高原ゴルフ場到着。3時25分のバスに乗って3km程先の東急ハーヴェストに行き、山の会の納会とした。ハーヴェストの最上階にある風呂から見た富士山が素晴らしかったことを付け加えて天城の話は終わりにしよう。この山は登山の厳しさを味わう山ではなく、相模湾や駿河灘、そして富士山の大きな景色を楽しむ山である。登山の観点からはやや物足りないが、冬に登ると寒さが物足りなさを補ってくれる。冷えた体には温泉が本当にありがたかった。

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500ドル拾ったら何に使いますか?

2009年12月21日 | うんちく・小ネタ

ニューヨーク・タイムズに資産運用会社の大手フェデリティの広告があり、次のような仕掛けがあった。「あなたが道で500ドル見つけたらどうしますか?」という質問があり、4つの選択肢が設けられている。「クレジットカードの借金(アメリカはリボルビング信用なので借入が膨らむ傾向がある)の返済にまわす」「退職に備えて貯蓄にまわす」「市場でトレーディングを行う」「靴を買って贅沢をする」が選択肢だ。「靴」を選んでクリックすると、簡単なコメントと回答者全体の集計が現れた。「借金返済」を選択した人が48.5%、「退職貯蓄」が17.7%、「トレーディング」が20.8%、「靴」は13.0%だった。

フェデリティのコメントをまとめると「借金の返済が第一のプライオリティで、退職貯蓄がこれに次ぐ重要な家計の目標。トレーディングは十分な金融資産の裏打ちを前提に行いなさい。贅沢品にお金を使うことも立派だけれど、特別収入も家計予算に加えて考えなさい。収入の範囲で暮らすことと3ヶ月から6ヶ月の家計費を蓄えておくことは『救いの元』です」というものだ。

リーマンショック以降借金の返済を含めた米国人の貯蓄性向は高くなっている。貯蓄性向が高いということは消費が伸びないということで、個人消費が伸びないということは経済成長が停滞しているということだ。この広告が長く続くなら、「靴」の選択率をトレースして景気判断の材料にしたいものである。

ところで私は少し高めでも気に入った良い靴を長くはくことは、人生に大きなプラスを生むと考えている。私の家では靴の修理は近くのいわゆる「街の靴修理屋さん」にお願いしている。この前私が履いているEcco社の靴の踵の一部張替えと色塗りをお願いしたところ、1,900円だった。因みに大手チェーン・ミスター・ニミットのホームページによると底の張替えが4千円以上していたからかなり安いと思う。

Ecco社はデンマークのメーカーで、ずんぐりした靴を作っているが履き心地は抜群で、通勤時に1万歩程歩いても非常に快適だ。また耐久性が高く長持ちする靴だ。値段も500ドル出すと大体2足は買うことができるという手頃なものだ。

足に合った履き心地の良い靴を履くと歩くことが楽しくなる。楽しんで歩くと健康に良い。デザイン面で高価な靴を買うことのプライオリティは低くて良いが、歩き心地の良い靴を買うことには高いプライオリティを置くべきだろう。

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富士を見てから古道を降った

2009年12月21日 | 

12月27日(日曜日)ハーヴェスト天城高原で朝日を浴びた富士山を見る。

Huyuhuji1

6階のベランダに出て写真を撮ったが風が強くとても寒い。天気予報では昨日より寒さは緩むということだが朝はよく冷える。

午前8時20分のバス(これが始発)に乗って伊東駅に向かった。伊東駅からJRで熱海へ。熱海からバスで今日の目的地・箱根関所跡に向かった。熱海駅を10時20分に出たバスは少し遅れて11時20分頃終点箱根関所跡に到着。途中雪化粧をした富士山の姿を楽しむ。

冬富士は美しい。しかし登るとなると話は別だ。二日前の金曜日元レーサー・片山右京さんをリーダーとする3人組が富士山で遭難し、2人が死亡したという痛ましい事故があった。七合目でテントで泊まったところ強風でテントが飛ばされたことが原因だと聞く。

私も冬の富士山に二度登っているが、富士山の風の強さと氷の硬さは半端ではない。訓練目的かどうかはしらないが、冬の七合目にテントを張るというのは大変なことだ。風の強い冬山の稜線にテントを張ることは一般的に避けるが、テントを張らざるを得ない場合は雪や氷をレンガのように切り出して塀を作り風を避ける。さもないと風でテントが飛ばされるからだ。

美しい富士山だがその風の強さはヒマラヤの高峰並ということは覚悟しておく必要がある。

Huyuhuji2

さて箱根関所跡(写真)を20分程度見学してから、箱根古道の散策を開始する。

Sekisho

歩き始めたのは正午頃。

Isidatami

元箱根からしばらくは登りが続く。箱根には何度も来ているが、この年まで古道を歩いたことがなかった。石畳の石の中には滑りやすいものがある。一般的には古道は今日のように降りる方が登るより楽だが、雨の後など滑りやすい時の降りは要注意だ。

途中に「甘酒茶屋」という甘味どころがある。冷えた体は一瞬甘酒を欲しがったが、下山後のビールの方が良いよ、となだめて先を急いだ。

Amazakejyaya

午後2時須雲川のバス停到着。ここからは湯元までは徒歩1時間だが車道歩きになるので、バスに乗って湯元に向かった。バスは30分に1本通っている。

箱根古道は冬の山散策にはもってこいのコースであった。

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