金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

夏山写真、広角レンズも良いね

2010年07月20日 | 写真

先週末金峰山に行った時「誤って」広角レンズを持って行った。普段山に行く時私は標準ズームレンズを持って行くのだが、前の晩バタバタとカメラにレンズを付けた時標準ズームと間違えて広角レンズを付けてしまった。一人でゆっくり写真登山をする時は何本か交換レンズを持参するが、グループ登山をしているとレンズを交換している余裕はないので大概標準ズーム一本で済ませている。

私の広角レンズはオリンパスの11-22mmF2.8-3.5だ。フイルムカメラに換算すると22mmから44mmの広角レンズである。

間違って持ってきた広角レンズだが、結果は良かったと私は考えている。

下の写真は朝日岳から見た金峰山。右奥は八ヶ岳連峰だ。広角レンズでは幅広い風景の総てに焦点をあてたパンフォーカスな写真を撮ることができるので、このように広々した風景には向いているようだ。ただしこの写真は22mm側で撮っているので標準レンズに近い画角である。

Kinpou

11mm側つまり一番画角を広げて撮った写真が下の写真だ。これは金峰山から瑞牆山荘に下る尾根の途中から瑞牆山を撮ったものだ。広角レンズの効果で手前の岩の大きさが強調されている。

Koukaku

次の写真は瑞牆山を下から撮影したものだ。広角レンズは瑞牆山の奇岩群の迫力を必ずしも十分には伝えていないようだ。ここは望遠レンズがあれば望遠レンズを使いたいところだった。

Mizugaki

だが全般的にいうと金峰山のように明るく開けた山の写真を撮る場合、一本のレンズを選ぶとすると広角レンズというのは良い選択ではないだろうか?

また「山岳風景は明るいからレンズの明るさはそれ程重要ではない」と解説している文章に出会うことがあるが、私は山岳写真でも資金が許す限り明るい高級レンズを使うべきだと考えている。

オリンパス11-22mm、今まで余り山に連れて行かなかったがもっと登山で活用するべきレンズかもしれない。

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登山における捻挫対策

2010年07月20日 | 

昨日秩父山塊・金峰山を12名のパーティで縦走した時、同行の女性が軽い捻挫をしたことは別のブログに書いた。捻挫が軽かったことと比較的里に近い場所だったので、大きな問題にならなかったが、この機会に捻挫対策を整理してみた。

【捻挫とは】

スポーツなどで関節の運動範囲を超える動きが強要された結果、「関節包」「靭帯」「滑膜」がねじれ、部分的に切れてしまう状態。

【登山で足首を捻挫する原因】

着地する瞬間、足首が曲がって足の外側や内側で着地した場合、捻挫を起こす。逆に言うと真っ直ぐ着地していれば捻挫を起こさない。昨日捻挫した女性は着信音がなった携帯電話に気を取られて足元への注意がおろそかになった時不安定な着地をして足首をひねったという話だった。

【捻挫を防止するには】

登山中特に下山時に真っ直ぐ着地して歩くように注意をそらさないことが大事。しかし山道は不整地であり、踏んだ石がぐらつくこともある。従って足首を保護する踝(くるぶし)までカバーされた登山靴を履くことが好ましい。スニーカータイプの踝が出た登山靴は良く整備された低山向きでゴロゴロした石や岩が多い高山向きではない。

【万一捻挫した場合は】

昨日は捻挫のプロ?(本人がいうには時々捻挫をするのでテーピング等の応急措置が上達したとのこと)の男性がいたので応急処置をお任せしたが、ポイントは次のとおりだ。

「冷却」 患部を水・冷却スプレーなどで冷やす。

「圧迫」 患部を弾力包帯、テーピングなどで圧迫して固定する。

「負担軽減」 患部への加重負担を軽減する。具体的には肩を貸したりストックを利用したりして足への体重負担を減らしながら下山する。また昨日は怪我人を背負うことはしなかったが、場合によってはパーティのメンバーが背負って下山することも考えなくてはならないだろう。

【どんな応急用具があれば良いか】

救急医療品として「弾力包帯」か「テーピング」は必ず携帯したい。冷却スプレーもパーティに一本は持っていくべきだろう。

次に足を捻挫した人を背負って下山することを想定した場合どのような道具がいるか?ということを考えてみたい。背負った人の足を手で抱え込むと手は短時間で痺れてくるのでこれは長続きする方法ではない。

遭難対策の講習会のHPなどを見ると怪我人を空のザックに結わえ付け、そのザックを搬送者が背負うという説明が出ている。私は実践したことがないので有効性は不明だが頭の隅に残しておきたいと思う。

この場合怪我人の太股をザックに結わえ付ける丈夫なテープが必要だ。細引きは太股に食い込むので、岩登りで使うスリングと呼ばれるリング状のテープがあれば便利だ。

昨日私は偶然持参していた直径2m程のスリングを怪我人の腰に巻いて、急な岩場の降りで後ろから支えたが、スリングのはこのような使い方もある。パーティに1,2本あると便利な小道具だろう。

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金峰山、絶景を満喫。しかし長い縦走でした(2)

2010年07月20日 | 

金峰山から大日岩へ向かって30分程下ると千代の吹き上げという岩峰がある。この一帯は甲府側が怖い位切れているところだ。

3時半頃大日岩に到着。

予定より遅れているので気をもんでいたが、ここで大きな問題が発生。同行の女性が足をくじいたのである。冷やしてテーピングをしたところ手を貸してあげたら歩くことができる程回復したので、ゆっくり下山を続ける。しかし瑞牆山荘は遠い。地図を見ると瑞牆山荘から富士見小屋の直ぐ下まで林道が入っているので、タクシー会社に交渉することにして、私は一足先に電波が入る富士見小屋まで下山することにした。

大日小屋(避難小屋)から富士見小屋(無人小屋)までの山道を小走りに下って5時前に富士見小屋到着。韮崎タクシーに交渉して林道に一台タクシーを回してもらうことにした。ただし足を痛めた女性も自力下山を続けたので、タクシーに乗ったのは林道を3分の2位降ったところだった。

この林道入り口の鍵は瑞牆山荘が管理しているのだが、「警察の許可がないと入れない」などと形式的なことをいうのでタクシーの運転手さんが交渉に手間取っていたようだ。

私達登山者の勝手な言い分をいうと「故障者が出た時位柔軟・迅速に対応して欲しい」と思う。しかし林道の管理を緩くすると車で入る人が増えて問題がでるという管理者の言い分もあるのだろう。

そんなことで瑞牆山荘前に到着したのは午後6時。

写真は林道から振り返った瑞牆山だ。長く疲れる山行だったが、瑞牆山の奇観が疲れを癒してくれた。

タクシーを飛ばして韮崎の日帰り温泉「ゆーぷるにらさき」についたのは午後7時。予定していた列車には乗れず、あずさの最終便(9時1分韮崎)に乗った。指定席は既に満席で何とか自由席に座ることができた。

夏の日の長い一日だった。

金峰山は私の好きな山で、10年程前の初冬に瑞牆山荘から金峰山を独りで日帰り往復したことがある。その時も長い一日だったが今回もまた長い一日となった。金峰山は美しくそして時として手強い山である。

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金峰山、絶景を満喫。しかし長い縦走でした(1)

2010年07月20日 | 

7月19日(月曜日、海の日)晴。某ロータリークラブのトレッキング同好会と秩父の金峰山(2,595m)を大弛峠から瑞牆山荘まで縦走した。

午前9時過ぎ塩山駅からタクシー4台で総勢12名が大弛峠を目指す。タクシーは途中でエアコンを切ったが、樹林の中の道はとても涼しかった。大弛峠の駐車場からあふれた車が林道の路肩に沢山止まっていた。暑い日は標高の高いところで山歩きをしようという人が多いのだ。

10時半大弛峠出発。樹林の中の道を朝日岳に向かって歩き始める。

木々のすきまから富士山が見える。

朝日岳に近づくにつれシャクナゲの花が目立ってきた。ハクサンシャクナゲだろう。

朝日岳の頂上から見る金峰山の稜線は女性的でなめらかだ。

午後1時20分金峰山頂上到着。頂上の南側には五丈岩が屹立する。岩の中段まで登ってみた。

予定時間より30分以上遅れているが、計画通り瑞牆山荘まで下山することにした。大日岩を経て瑞牆山荘へ下る道は長い。瑞牆山の岩峰は何度見てもあきることのない奇観だ。瑞牆山の向こうには八ヶ岳連峰が見えるが主峰赤岳は雲の中だ。

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