うっとうしい梅雨空が続いているが、今週一杯位で梅雨は空けそうだ。梅雨が空けると夏山のシーズンが来る。春夏秋冬、山に登っているので夏山シーズンだからといって特段騒ぐこともないが、色々な人達と山に行く回数が増える時期だ。特に初めて山に登る人達とは、山の楽しみ方を共有したいと思う。
そんな思いから久しぶりに地図ソフト「カシミール」http://www.kashmir3d.com/ を使って登山案内を充実させることを思いついた。地図ソフト「カシミール」はフリーソフトだが、1,500円程度の教本を買うとCDが付いてくるので使い易いだろう。
「カシミール」には色々な機能がある。まず国土地理院の20万分の1の地図や2.5万分の1の地図をパソコンの画面にダウンロードすることができる(当然プリントすることができる)。
次にダウンロードした地図上に登るルートにマウスを使って線を引くと、断面図を作成することができる。
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上の写真は今度の3連休に登る予定の奥秩父・金峰山の登山ルートの断面図だ。歩行距離や高度差に加えて、歩行速度を入力すると所要時間まで計算してくれる。
次に「カシバード」という機能を使うと、任意の地点の任意の高度から鳥瞰図を作ることができる。下の写真は金峰山登山ルートの鳥瞰図だ。
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ブログでは少し分かりにくいが鳥瞰図上に山の名前が出ている。この鳥瞰図を上手く使うと稜線や頂上から見える山をあらかじめ調べておくこともできる。カシミールは中々便利なソフトだ。
これはバーチャル・リアリティ(仮想現実)の世界だ。
バーチャル・リアリティの反対概念が拡張現実。英語ではAugumente realityだ。これは現実環境にコンピュータを使って情報を付加する技術で、例えばグーグルマップに撮影した写真を添付する(カシミールの地図に添付することもできる)ようなことだ。
私の登山はカシミールを使ってプランニングすることからスタートし、実際に山に登り、写真を撮りその写真をグーグルマップとリンクさせて、ブログにまとめることで完結する。
いわば仮想現実から拡張現実への旅なのである。
ついでにいうと私が使っているスマートフォンXperiaには国土地理院の2.5万分の1の地図をダウンロードできる「地図ロイド」というアプリケーション(無料)がある。これは登山者だけでなくバイクでツーリングする人などにも便利なソフトだろう。ただし問題はスマートフォンの電池が直ぐ消耗してしまうということだ(他に電波が届かないというリスクもある)。従って今のところ私は国土地理院の地図を買って携行することにしている。ただし将来電池の問題が改善すれば紙の地図を持たない日が来るかもしれないと考えている。登山もバーチャルな世界になったものである。