アマゾンの四半期決算発表(7月26日)を前にして、アマゾンがアップルを抜いて時価総額で世界1になるかどうかが話題になっている。
Zachs Investment Researchによるとアナリストの一株当たり利益予想は2.49ドルだ。前年同期の一株当たり利益が0.4ドルだったからアマゾンは収益力を高めている。以前のアマゾンの戦略は収益を犠牲にしても売上高を伸ばすというものだったが、最近は利益を出しながら売上高を伸ばすようになってきた。
FactSet dataによるとアマゾンの売上高は前年同期比40%増となる見込みだ。
アマゾンの時価総額は8,940億ドルで、世界1位のアップルの時価総額まで後420億ドルと迫ってきた。時価総額で首位を走るアップルの業績も堅調だが、株価上昇のペースではアマゾンの後塵を拝している。アップルの株価は過去1年間で27%上昇したがアマゾンの株価は実に80%上昇している。
アマゾン株の急上昇で時価総額の差は急速に縮まっている。
アマゾンの好業績を支えているのが、クラウドサービスだ。クラウドサービスで大きな収益を上げているのはアマゾンだけではない。クラウドサービス2位のマイクロソフトも、19日に増収増益の好決算を発表した。好決算に貢献したのはマイクロソフトのクラウドサービス・アジュールの売上が前年比89%伸びたことだった。
今回の決算発表でアマゾンがアップルを抜いて時価総額で世界1位になるかどうかは別にして、投資の観点からはクラウドサービスという金のなる木を持っている会社に注目すべきことは確かだろう。