今月(8月)の文藝春秋の特集は「『定年後』最強のマネー術」。その中で経済評論家の山崎元さんが「投資するならこの三つの商品」という記事を書いていた。
山崎さんの結論は「個人の資産運用では外国株式インックスファンド・国内株式インデックスファンド・個人向け国債の3つだけを知っていればいい。それ以外の余計な商品を知っていると、むしろ資産運用を間違えやすい」というものだった。
個人向け国債を入れるか債券ファンドを入れるかは意見の分かれるところと思うが、山崎さんが言っていることは概ね正しい。
余計な商品とは、手のこんだ商品であり、仕組みのために投資家は無駄なコストを払わされるから避けたほうが良いというのは全く正しい。
また山崎さんは「リスク資産は外国株式インデックス6割、国内株式インデックス4割の組み合わせが現在のところ最も効率良いと考えている」と述べている。
この点について私は異論を持っている。私の意見は外国株式8割国内株式2割で良いというものだ。
根拠は株式投資はその国の時価総額に合わせて投資するのが良いということだ。厳密にそれに従うと日本株への投資は1割になるかと思うが、そこは自分の国なので少し高めにした。
もう一つはリスクの国際分散である。天災等の災害リスクや今後の人口減少リスクを考えると日本株⇒外国株へのシフトがリスクを分散させる運用だと思っている。
ただし「よく知らない外国株への投資は嫌だ」という人は無理に外国株を買う必要はない。外国に投資して株価や為替の動きに一喜一憂するのはナンセンスである。ただ日本の企業のことは知っているが外国の企業のことは知らないというのは、一種のホームバイアスだろう。
私を含めて本当のところは日本の企業のこともよく知らないのではないだろうか?
どうせ知らないなら長期に渡って増収増益を続けている企業が多い米国株に投資するのも一つの投資方法である、と私は考えている。