金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ポートフォリオ時価、1月末水準まで戻った

2018年07月18日 | 投資

今年の米国株は1月から大きな谷間が2つあった。最初の谷は長期金利上昇を懸念した売りで次の谷は米中貿易戦争懸念だった。

だが今月に入って堅調な景気と好調な企業決算に支えられて株価は順調に上昇を続けている。

米国株個別銘柄をコアに据えた私のポートフォリオ時価は円安傾向にも支えられ今年1月のピークを超えた。

この半年米国の景気の底堅さを信じてほぼ静観していたのが結果的には良かったようだ(一部日本株の個別銘柄の入れ替えは行ったが)。

私の株式ポートフォリオ戦略の柱は2つである。一つは内外を問わず業界のトップ企業を選ぶという方針である。

たとえばヘルスケア関連なら米国のJohnson & Johnsonをかなり長いこと保有している。

今はあまり聞かない言葉かもしれないが、Johnson & Johnsonのような大型消費株は「テフロン株」と呼ばれていた。

相場や景気の悪化に強い抵抗力を持っていて、長期間保有するならば相応のリターンが期待できるからである。

もう一つの柱は内外株式比率は2:8程度(厳密なアローケーションを計算している訳ではないが)にするという方針だ。

これは世界的な株式時価総額と資産配分を相似形にしようという考え方だ。

外国株投資には為替リスクは付き物だが、為替リスクは基本的に無視している。理由は中長期的にみると為替リスクは株価上昇で吸収できるからだ。

昨今証券会社のみならず銀行も手数料を稼ぎたいので、「資産運用のお手伝いをします」などと退職金を手にしたシニア層に勧誘の手を伸ばすことが多い。

だがリスクを取らずに運用資産を増やす方法はない。個人にとってリスクを取るとは「短期間のポートフォリオの時価総額の下落に耐えて長期的に時価総額の拡大を目指す」ことに他ならないが、それを自分の体験と言葉で説明できるアドバイザーがどれ位いるだろうか?

結局のところ資産運用とは自分のviewを検証し修正の必要があれば自分で修正するという作業であり、他人がアドバイスできる範囲は限られているのである。

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