金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

好景気で転職者が増えるアメリカ

2018年07月05日 | 英語・経済

WSJによると、景気と雇用環境が良いので、良い雇用条件を求めて転職する人が増えている。

労働省の統計によると、4月に離職した人は340万人でITブームに沸いた2001年のピークに迫るものだった。

アトランタ連銀によると転職者の5月のサラリーは同じ職に留まっていた人に比べ約3割増加した。

610万人の失業者(5月)の内、1/7以上はより条件の良い仕事を求めて自発的に離職した人だった。

より良い雇用条件を求めて仕事を変える人のことを英語ではJob-hopperという。またJob-switcherともいう。同じ記事の中にJob-hopperやjob-switcherという言葉が混ざるが、

これは英語の特性で気にすることはない。英語では同意語を多用するのが、洒落た文章とされているからこのようなことが起きる。

ジョブホッピングは若い世代ほど活発だ。昨年第1四半期に35歳以下の人の6.5%が転職したが、35歳~54歳の層では転職者は3.1%だった。

転職は業種を超えて進んでいる。

建設業・工業・ヘルスケアなど人手不足が目立つ業界が高いサラリーで労働力を小売業や飲食店から吸い上げているのだ。

好景気を受けて求人難に陥った企業が高いサラリーを払って、雇用を確保していく。その結果じわじわと全体の給与水準が上昇していくメカニズムがアメリカで本格的に動き始めたのではないだろうか?

もっともこれをもって「一つの仕事に長くとどまる」長期的な傾向に方向転換が起きたかどうかはわからないが・・・

日本では「会社に入る」がアメリカでは「会社のあるポジションに就職する」。あるポジションを会計事務の係長としようか、日本であれば勤怠順当であればやがて彼は会計課長に昇進する可能性があるが、アメリカでは同じ会社の中で昇進するとは限らない。むしろ課長や部長に相当するポジションは外部から採用される可能性が強い。

だから転職=より高いポジションになる可能性が高いといえる。

日米の転職問題を論じる場合はこのような背景をよく考えておく必要があるが、景気が良い時はアメリカ流のダイナミックさが目立つ。逆に不景気になると苛烈さが目立つのだが・・・

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暑い夏の過ごし方~沢とスポーツクラブ

2018年07月05日 | うんちく・小ネタ

今日(7月5日)明日(7月6日)は関東地方も雨の予報で少し気温は下がりそうだが、来週からまた30度を超す暑い日が続きそうだ。

もう少し若い時は暑い夏は沢登りにでかけた。太腿まで水に浸かって流れを渡り、時には飛沫の中をシャワークライムで滝を登る。またもっと若い時は東北の山で巨大な滝壺を泳いで渡ったこともある。

暑い夏の過ごし方として沢登りほど楽しいものはない。

下の稚拙な絵は黒部源流の赤木沢を登った時の思い出を描いたものだ。赤木沢を歩いたのは秋だった(夏は黒部川本流の水流が多く遡行が大変)が、暑い夏の日にここにワープできれば実に快適だと思う。

楽しい沢登りだが、岩場の登攀や藪こぎなど技術や体力を要することが多い。歳を重ねて感じることは、体力の衰えよりもバランス感覚の衰えである。若い時は沢の中の岩の頭をぴょんぴょん飛ぶことができたが段々怖くなってきた。

それに伴い登攀性の強い沢に行くことなくなった。今年の夏は、北海道・日高の幌尻岳に行く予定をたてている。幌尻岳へのアプローチでは沢の中を歩くが登攀性はそれほど高くないだろう。もっぱら体力勝負なので体力だけは維持しておきたいと思っている。

最近では暑い夏の日は時間がある限り、近くのスポーツクラブに行くことにしている。体を動かすだけでなく体を休める上でもスポーツクラブは最適だ。

3ヶ月ほど前にスポーツクラブは大幅なリニューアルを行って、リラクゼーション機能が充実した。

睡眠不足や夏バテ気味を感じた時は、ストレッチなど軽い運動の後、岩盤浴で軽い睡眠を取り、水風呂に入って帰ってくることもある。

運動にしろ岩盤浴にしろ汗を流した後は気持ちが良い。日頃は冷房が効いた部屋で過ごすことが多いのであまり汗をかかないが、これでは体調を悪くしそうである。暑い夏は汗をかく方がよい。

昔沢登り、今はスポーツクラブ。私の暑い夏の過ごし方である。

 

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