金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

脳は老化しない。体力の老化が集中力を散漫にする?

2018年09月16日 | うんちく・小ネタ

「脳には妙なクセがある」(池谷 裕二著 新潮文庫)の中に、著者が「歳をとって集中力が散漫になるのは、体力衰弱のせいである」と考えているという話が出ています。

脳科学者の筆者は、「歳をとると長時間の読書ができなくなる人がいます。多くの方はこれを『脳の老化』と考えているようです。・・しかし日頃から脳機能を専門に観察している私には、脳自体はそれほど老化しないようにみえます。先に衰えるのは、むしろ『体』ではないでしょうか」と述べています。体力がなくなるから集中して本をよむことができなくなるから脳が衰えていくという意見です。

世の中には「すべての疲労は脳が原因」という本などもでていますから、池谷さんの考えが広く受け入れられているものなのかどうかはわかりません。

脳の労力ということについていうと、私達が持っている脳の情報処理システムのうち、システムⅠよりシステムⅡを使う方が労力がいると言われています。システムⅠとは「直感的、連想的な情報処理」であり、システムⅡとは「分析的、規則支配的な情報処理」です。たとえば格言や諺あるいはブランドに頼った判断などはシステムⅠによる情報処理で、「固定観念を捨てて考える」というのは、システムⅡを使った情報処理ということができます。

以下は私の考えですが、システムⅡによる情報処理は労力を要しますから、歳をとり体力が衰えてくると、脳はシステムⅡを使わずにシステムⅠを使うようになるのではないでしょうか?

シニアの人が「自分の経験では」とか「常識的には」と枕詞をかぶせる時は大体システムⅠよる判断と考えて良いでしょう。

しかし色々な方面で技術革新の速度が早い現在は、システムⅠによる情報処理だけでは判断を謝ることがあります。

やはり労力を要しても、システムⅡを使う必要があるのです。そのためには体力がいります。という様に考えてみると、脳が老化するかどうかは別として、老化していない(つまりシステムⅡを使う)と思われるような頭の使い方には体力がいるものだと私は考えています。

そしてシステムⅡを使い続けるためには、新しいことへの挑戦が必要だと考えています。新しいことへの挑戦には体力(気力もいりますが)が必要ですから、体力を維持することが脳の老化の予防につながるのでhないでしょうか?

 

コメント (1)
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