金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

香港で衝突なく大規模デモ、40年間戦い続けるには平和なデモが良い?

2019年08月19日 | ニュース

先週末の香港ではこれまでの週末と異なり、平和なデモが行われた。デモの規模は主催者側発表では170万人と大きかったが、「逃亡犯条例案」に反対するデモが起きて以来最も平和的なデモだったと報じられている。

これは香港人と中国政府の間で何らかの歩み寄りがあった訳ではなく、香港の民主化要求グループが市民層の支持拡大を狙い、香港が特別行政地区の地位を失うまで戦い続けることを示したと見ることができる。非暴力的なデモに中国政府が強制排除などの暴力的手段を振るうことは世界中が監視しているので、困難と考えられるからだ。

中国政府が香港問題をどう取り扱うか?ということは中国が世界のリーダーになれるかどうかの試金石でもある。

習近平主席は2017年の共産党大会で「中国は豊かになり強くなったのだから、北京政府の最終目標は世界のリーダーになることだ」と演説した。

もっとも中国が世界のリーダーになる、ということについては中国の学者などの間でも議論があるようだ。

WSJは中国人民大学のCheng(成)助教授の「中国は世界のリーダーではないし、過去にも世界のリーダーだったことはない。それはまったく新しい挑戦なのだ。」という言葉を紹介している。

「中国が世界のリーダーだったことはない」というと唐などの帝国が周辺国と宗属関係を結び、朝貢を受けていたことを持って疑問を呈する方もおられるだろう。だがCheng助教授の頭にあるリーダーとは、そのような覇道による周辺国の支配ではなく、むしろ徳化による共生つまり古臭い言葉でいうと王道に近いものだろう。

中国の話なので、覇道だの王道だの随分古臭い言葉を持ち出したが、中国4千年の歴史は力による支配には限界があり、転覆されるリスクが高く、徳による支配は持続するということを教えている。

「徳とは何だ」ということを一言で説明することは難しいが、「他人の価値観を尊重する寛容さ」もその構成要素の一つだろう。そう考えると習近平を頂点とする中国政府が世界のリーダーになるための一つの条件は他人の価値観を尊重する寛容性を持つことができるかどうかであるということができる。

 

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高齢化社会とは幾つになってもお金がかかる社会

2019年08月19日 | ライフプランニングファイル

先日家族に祝い事があったので、その報告方々富山から京都に短い旅に出かけました。

旅をしながら改めて「高齢化社会とは幾つになってもお金がかかる社会なんだ」と実感しました。

巷間「高齢化社会:65歳以上の人が総人口に占める割合が7%以上」「高齢社会:65歳以上が14%以上」「超高齢社会:65歳以上が21%以上」という説明があります。以前はこの区分は国連の定めという説明がありましたが、専門家が調べたところ、国連文書に明記された箇所はなく、現在はあまり使われなくなっていると思います。

従って昔?の定義では現在の日本は「超高齢社会」(65歳以上の比率が27.7%に達している)なのですが、このエントリーでは「高齢化」という言葉を使いました。高齢化という意味は、長寿化に伴ってライフサイクルが後ずれしている社会を私はイメージしています。ライフサイクルが後ずれする例としては、晩婚化・晩産化をあげることができます。

もっとも高齢化が晩婚化・晩産化にどの程度影響を与えているのかはわかりません。晩婚化の大きな理由の一つは「独身の自由さや気楽さを失いたくない」というもので、これは親の世代の高齢化と関係がないと思います。

一方晩婚化のもう一つの大きな理由の「経済的に余裕がない」という問題については、いつまでも中高年層が働き続けることで若者の仕事を奪っている可能性があり、高齢化社会の影響を受けていると思います。

それはさておき、ライフサイクルが後ずれしていることは、年を取っても冠婚葬祭等のお付き合いが続くことを意味します。

下世話にいうと高齢化社会とは幾つになっても交際費や交通費などお付き合いにかかわるお金のかかる社会なのです。

そのお金を賄う一番良い方法は、長く働くことなのでしょう。沢山稼ぐ必要はありませんが、お付き合いにかかわるお金を痛みを感じずに出せる程度の仕事をある程度続けることができれば良いなぁと私は考えています。

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