昨日(7月31日)米連銀は10年半ぶりに政策金利を引き下げた。引き下げ幅は大方の予想通り0.25%だった。パウエル連銀議長はFOMC後の会見で、今回の金利引き下げは金融緩和サイクルの始まりではない、連銀は引き続き経済データに注目していくと述べた。
なおFOMCではカンサスシティ連銀総裁とボストン連銀総裁が金利引き下げに反対した。エコノミストの中には今回の金利引き下げが全員一致でなかったことを注目する人がいる。
パウエル議長のコメントの後株は売り込まれた。一時ダウは400ポイント以上下落して、最終的には333.75ポイント1.2%の下落となった。
市場参加者は貪欲なもので、連銀から更なる金融緩和の声を聞きたがっていたが、パウエル議長は緩和期待に水を差した。
株式相場の材料はいったん金利引き下げを離れ、米中貿易交渉に向かうだろう。