先週(10月9日で終わる週)の米国株は非常に堅調で週間上昇率は7月以降で最高になった。S&P500 の年初来上昇率は7.6%に達し、ハイテク銘柄が多いナスダックの年初来上昇率は29%に達している。
株価が堅調になった最大の要因は米国大統領選挙でバイデン氏が勝利する見通しが高まったことによる。
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トランプ大統領がコロナウイルスで入院したことがバイデン氏の支持率向上につながった。大統領選挙の見通しが不透明だった時期は、株式・為替相場でボラティリティが高まっていたが、現在はボラティリティは低下傾向にある。
バイデン氏率いる民主党は大企業減税を停止する見通しが高いなど必ずしも株式相場に有利な政策を取る訳ではない。それでも相場がバイデン氏の勝率アップを好感するのは、政治の安定が見込まれるからである。
コロナ対策についてはトランプ政権は、これまで提示していた1.6兆ドルの新型コロナ対策を1.8兆ドルに増額して野党民主党に再提案した。
ただし民主党は2.2兆ドルの対策を求めており大統領選挙前の決着は難しいという見方が広がっている。
昨日株価を牽引したのはマイクロソフトとセールスフォースだった。マイクロソフトは先週従業員に50%以下の範囲で在宅勤務を認めると従業員にアナウンスした。また上長の承認があればそれ以上の在宅勤務や転居も可能としている。コロナウイルスについてはかなりの長丁場が見込まれるがマイクロソフトの対応は現実的なものだと私は考えている。そもそもTeamsなどリモートワークをサポートするというかリモートワークがビジネスに直結する同社の場合、リモートワークのお手本を示す必要があるのだろう。
株価の面では絶好調の8月の後に最悪の9月が来て10月はまた好調になる見込みが高まってきたようだ。