昨日ZOOMを使ってネパールの青年に日本語のレッスンを行いました。
これはコロナウイルスで打撃を受けているネパール支援事業の一つとして始めたものです。
コロナウイルス感染防止で自宅待機を強いられているネパールの学生で日本語を学びたいという人にオンラインでレッスンを行うという試みです。
ネパールは英語教育が進んでいますので、授業を英語で行いました。語学のレッスンには「先生と生徒の共通する言語(この場合英語)で教える方法」と「習得する言語(この場合日本語)で教える方法」がありますが、オンラインレッスンの場合、私は共通言語を使わないと難しいと考えています。
ZOOMを使った遠隔授業には「教師の口の動きが分かりにくい」「表情から生徒の理解程度を把握できない」など様々な問題があります。一方教材をPC上で共有しながら授業を進めることができるというメリットもあります。
ところで「日本語を教える」ことなどこれまでほとんどなかったのですが、「人にものを教える」ということは「勉強する」ことだ、と改めて感じました。
まず「日本語の文法や構造について再学習する」効果があります。次に「英語で日本語の文法を説明するため、文法にかかわる英語を再学習する」効果があります。最後に「ZOOMの使い方などオンラインの活用について学習する」効果があります。つまりボランティアで外国語の遠隔授業を行うということは最低でも3つの学習効果があります。
「生徒は先生にとって永遠の教師」なのだと改めて感じた次第です。