金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

今週の株高を支える3本柱に今日もう一本柱が増えるか?

2021年02月05日 | 投資
 昨日(2月4日)の米国株は失業保険申請者数がアナリスト予想より低かったことやeBayやPayPalの決算が良かったことを好感して続伸した。
 S&P500とダウは1.1%上昇し、S&P500は高値更新。ダウは1月20日につけた高値まであと一歩というところまで戻ってきた。ナスダックは1.2%上昇し新高値をつけた。
 先週は一部の株の投機的な動きに振り回されて大きく値を下げた米国株だが今週は堅調に推移している。
 今週の株高を支えている要因は3つある。
 第1は第4四半期の企業業績が好調なことだ。S&P500社の内184社が既に決算発表を終えたが、その内84%の企業がアナリスト予想を上回る好業績を発表していることだ。
 第2にコロナ対策の追加的財政支出が期待できることだ。
 第3にコロナワクチンの供給ペースが上がっていることだ。
 そして今日発表される1月の雇用統計が堅調であれば、雇用改善が第4の柱になる可能性がある。
 キーは先月の非農業部門雇用者増だ。エコノミスト達の予想は5万人の雇用増だ(12月は14万人の減だった)。失業率については前月並みの6.7%と予想されている。
 昨日発表された先週の新規失業申請件数はエコノミスト予想830千人を下回る779千人と良い数字だった。これは昨年11月28日以降で一番良い数字だった。
 雇用統計はしばしばアナリスト予想と乖離するので、素人の予想は差し控えるが、良い数字が出た場合は相場は素直に反応し、予想以下の数字でも何かと理屈をつけてプラス材料を見つけようとするのではないか?と私は考えている。その理由は三本柱の中で特に第1の柱がしっかりしていることにある、と私は考えている。

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