医薬品・ヘルスケア製品の大手・ジョンソンアンドジョンソン(J&J)のアレックス・ゴルスキーCEOが昨日CNBCに「コロナウイルスは変異するので、インフルエンザのように毎年ワクチン接種を行う必要があるかもしれない。これから数年にわたって。」と告げた。
感染症専門家たちは新型コロナウイルスは風土病になる可能性が高いと述べている。
現在新型コロナウイルスはPandemic「世界的に蔓延する感染症」と呼ばれているが、Endemic「風土病」にもある可能性があるということだ。
現在J&Jはアメリカ食品医薬品局に、同社開発ワクチンの使用許可を申請中で早ければ今月中にも許可が下りる見込みだ。
J&Jのワクチンは1度の接種で効力が出るワクチンでしかも常温で保存できる。2回摂取型ワクチンより少し効力は落ちるようだが、ワクチン接種の普及を早める上では効果がありそうだ。
この話に関係があるのかどうかはわからないがJ&Jの株価は昨日0.8%強上昇した。最強の財務体質(トリプルA)を誇るJ&Jだが過去1年間の株価上昇率では市場平均(S&P500)を下回っている。
ワクチンをきっかけに頑張ってもらいたいものだ。
ところで新型コロナウイルスが形を変えてインフルエンザのように毎年流行る可能性があるとすると「向き合い方」を考える必要がある。
つまり逃げ回ってばかりいても良くないということだ。
新型コロナウイルスで外出を控えるということは、他者との交わりや運動が減るということだ。脳科学者によると「睡眠・運動・他者との交わり」が精神的な不調から身体を守る重要な要素でる。これらの要素が満たされないと免疫力が低下する可能性が高い。
つまり免疫力の低下を防ぐような活動を行わないと変異するコロナウイルスに立ち向かえないと私は考えている。