金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「待つのも相場」今週の米国株市場は今のところ静かだ

2021年02月18日 | 投資
 昨日(2月17日)の米国株はダウは高値を更新したが、アップルなどの売りでナスダックは値を下げ、S&P500も僅かながら値を下げた。
 全体として方向性は乏しく、投資家は株価の動向を示唆する手がかりを求めている状態だ。
 今日新規失業保険申請数が発表される。ダウ・ジョーズの事前調査では申請数は773千件で前の週より若干少ない。
 アメリカの猛烈な寒波の影響でガソリン価格が上昇し、エネルギー株が活況を呈し、反面クリーンエネルギー株が売られている。
 まあこの辺りは私は長期的トレンドから見るとノイズのようなものではないか?と考えている。
 相場の格言に「待つのも相場」という言葉があるが、誰で彼でも待つだけで成果を得られるという意味ではないだろう。
 多くのノイズの中から中長期的な相場の方向感を嗅ぎ分ける力を持っているものにとって「待つのも相場」だと私は考えている。
 

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"FIER"に対する”汽水域”(セミリタイアメント)という考え方

2021年02月18日 | ライフプランニングファイル
 今書いている途中の「ライフプラン本」は、シニア層やこれからシニアになる人の色々な不安を軽減し、豊かな人生を設計するための手助けになることを目指して書いている。
 主に想定している読者は50代後半から70歳未満のオフィスワーカーだ。
 それより若い人にはもっと選択肢がある。またこれより年を取っている人は既に多くの困難を乗り越えられているのでアドバイスはあまり必要ないかもしれない。
 オフィスワーカーはサラリーマンといった方がピンとくるかもしれないが、これは男性名詞の和製英語なので「勤め人」という意味でオフィスワーカーとした。
 オフィスワーカーについては政府の昨今の流れを見ると70歳まで働きなさいという要望が高まっている。一方世界に目をやるとアメリカなどでは1,2年前からFIRE Financial Independence Retire Earlyという言葉が40歳位の人の一部で流行っている。
これは40歳位までに食べていくのに困らない資産を形成して早めに退職して自由に生きるという生き方だ。
 Retire Earlyに人生の最大の目標にする点について私は多少異見がある。
もし仕事を辞めて全力を挙げて取り組まなければならない目標があるのであれば、早期に仕事を辞めることは良いことだと思う。
 しかし「のんびりしたい」「毎日会社に行くのは嫌だ」ということで完全に仕事を辞めてしまうのはいかがなものか?と私は思う。
 というのはコロナで在宅勤務をされて感じられた人も多いと思うが、会社は仕事をするだけの場所ではない。仲間たちと一緒に仕事をし、意見を交換する中で我々の社会的欲求は満たされるからだ。
 仕事を通じて収入があるということは、Financial Independence経済的独立性を支え、仕事を通じて多少なりとも社会に貢献しているという満足感は尊厳欲求を幾分か満たしてくれる。
 多くのホワイトワーカーにとって仕事以外でこの二つの欲求を同時に満たしてくれる方法はない。
 年金収入や配当収入を利用すれば、長期的な経済的独立性が維持できる場合はフルタイムで働くことはないと私は考えているし、実際そのように行動してきた。私はこれは汽水域的な生き方と呼んでいる。
 シニアになった時「やりたい仕事があれば働くことを続けるけれど、もし気に入った仕事がない場合はしばらく様子を見る」という選択肢を持てる程度の経済的独立性の確保を目指したいと思う。そのためには遅くとも50代前半から準備に取り掛からないといけないが。
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