今日(2月22日)の日経新聞に
人材サービス大手ののパソナグループが、「大企業で働く50歳以上の社員の転職や起業を支援する事業を始める」という記事がでていた。
働く人のキャリア形成と経済活性化、シニア世代の活用と人材流動化、大企業で培われたマネジメント手法の新興企業への展開等色々な面で良い試みである。
ポイントは企業向けのセミナーで、50歳以上の社員にどのようなセミナーを展開するかだ。
記事には書かれていないが、私はポイントの一つは「ヒューマンスキルの見直しと向上」だと考えている。
ヒューマンスキルはリーダーシップ・ネゴシエーション・プレゼンテーション・コミュニケーション・ファシリテーション・リスニング(傾聴)・コーチングの7分野で構成されると説明している本が多い。
この内大企業で50歳位まで働いてきた人は概ねリーダーシップやネゴシエーションにはある程度自信を持っていると思う。
だが部下や同僚あるいは外部戦力を含むプロジェクトメンバーの力を引き出してチーム力を高めるコミュニケーション・ファシリテーション・傾聴などには以外に弱い人がいるのではないか?
これは日本企業がこれまで上意下達型の運営をしてきたことに原因がある。
転職をして新しい会社の異文化の中で仕事をしていくにはまずヒューマンスキルが必要なのだ。
逆にヒューマンスキルがあると、技術的なスキルは割に短時間で獲得することができる。
ITC技術の発展は専門的スキルの獲得時間を短くしているが、ヒューマンスキルの習得には時間がかかる。まずここから始めるべきだろう。