コロナ対策で世界中の多くの人が疲れている。テレワークは通勤時間をカットすることはできるが、オンオフのけじめがなくなり、気分転換が難しくなっている。WSJにHow being more productive starts with doing nothingという記事が出ていた。「どうすれば生産性をあげるかということは何もしないことから始まる」という趣旨だ。
文中にMental breakという言葉が出てくる。これは「気分転換」だ。だがMental breakdownとなると「神経衰弱、ノイローゼ、不眠」などになる。気分転換と神経衰弱は裏腹の関係にあることがよく分かる言葉だ。
英語の特徴なのだけれど同義語が良く使われる。
Timeout「小休止」もMental breakと同じように脳を休める休憩時間という意味で使われている。
何もしないでぼーっとしているのは結構大変じゃない?という疑問を持つ人がいるかもしれない。
でも記事はちゃんと幾つかのヒントを準備している。
一つはシャワーをいつもより長く浴びること。日本流にいうとお風呂にゆっくり入るというところだ。
ソロ歩きが良い、というアドバイスもある。ソロ歩きはenjoy the meanderingと言い換えられている。Meanderはあてもなくさまようという意味だ。つまり「毎日〇〇歩歩く」なんて目標を捨てて、心の赴くままにさまよいなさいということだ。
また記事は「夜十分睡眠が取れないようなら、昼寝をしなさい。昼寝の間脳は休むことなく働いて、記憶の定着を行う」という趣旨のことを書いていた。
要するに「ノルマのない運動」などで気分転換を図り、睡眠、本当は夜熟睡するのが、脳と体のリカバリーのために良いと思うけれど、それができない時は短い昼寝で脳の働きを高めるのが生産性向上の道ですよ、という話。
でもそんなことを思って散歩にでるとそれだけで疲れそうだ(笑)。
私の場合少し負荷のある山登りが一番無心に近い状態が生まれるようだ。
登りでしんどくなってくると、数を数える。そうしているうちに雑念は消えていき結果としてmental breakが起きているのではないか?と私は考えている。