金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

生産性をあげるには何もしない時間を作るのが良い

2021年03月17日 | ライフプランニングファイル
 コロナ対策で世界中の多くの人が疲れている。テレワークは通勤時間をカットすることはできるが、オンオフのけじめがなくなり、気分転換が難しくなっている。WSJにHow being more productive starts with doing nothingという記事が出ていた。「どうすれば生産性をあげるかということは何もしないことから始まる」という趣旨だ。
 文中にMental breakという言葉が出てくる。これは「気分転換」だ。だがMental breakdownとなると「神経衰弱、ノイローゼ、不眠」などになる。気分転換と神経衰弱は裏腹の関係にあることがよく分かる言葉だ。
 英語の特徴なのだけれど同義語が良く使われる。
 Timeout「小休止」もMental breakと同じように脳を休める休憩時間という意味で使われている。
 何もしないでぼーっとしているのは結構大変じゃない?という疑問を持つ人がいるかもしれない。
 でも記事はちゃんと幾つかのヒントを準備している。
 一つはシャワーをいつもより長く浴びること。日本流にいうとお風呂にゆっくり入るというところだ。
 ソロ歩きが良い、というアドバイスもある。ソロ歩きはenjoy the meanderingと言い換えられている。Meanderはあてもなくさまようという意味だ。つまり「毎日〇〇歩歩く」なんて目標を捨てて、心の赴くままにさまよいなさいということだ。
また記事は「夜十分睡眠が取れないようなら、昼寝をしなさい。昼寝の間脳は休むことなく働いて、記憶の定着を行う」という趣旨のことを書いていた。
 要するに「ノルマのない運動」などで気分転換を図り、睡眠、本当は夜熟睡するのが、脳と体のリカバリーのために良いと思うけれど、それができない時は短い昼寝で脳の働きを高めるのが生産性向上の道ですよ、という話。
 でもそんなことを思って散歩にでるとそれだけで疲れそうだ(笑)。
 私の場合少し負荷のある山登りが一番無心に近い状態が生まれるようだ。
 登りでしんどくなってくると、数を数える。そうしているうちに雑念は消えていき結果としてmental breakが起きているのではないか?と私は考えている。

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井の頭公園で少し早いお花見

2021年03月17日 | まち歩き
 今日は天気が良いのでワイフとアトレの地下の美登利寿司でお昼ごはんを食べた。美登利寿司はスマートフォンから順番を予約できる。順番が来るとスマートフォンに連絡が入いる仕掛けで30分以内に店に入らないとキャンセルになる。予約した後吉祥寺に向かうバスに乗ったが道が混んでいてぎりぎりになったが何とかセーフ。
食事の後井の頭池で桜を見ることにした。まだまだ先始めなのだが、今週末は天気が悪いようだから花見と洒落込んだ。

この花は桜ではない。コブシの花に似ているがピンク色をしている。
下の花は桜。

これも桜。樹によって花の開き方が違う。

この辺りは2,3分咲きかな?



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株価大暴落からちょうど1年

2021年03月17日 | 投資
 ちょうど1年前の昨日(2020年3月16日)米国株は大暴落した。ダウは1日で12.9%下落、これは第二次世界大戦以降2番目の大暴落。S&P500は12%の下落で市場三番目。ナスダックは12.3%の下落で史上最大の暴落だった。
 その後も株価下落は1週間ほど続いたが、そこから株価は急反発に向かった。反発に向かった理由は明快だ。米国政府と連銀が財政出動と金融緩和に動いたからだ。連銀はゼロ金利政策を取り、多額の資産購入を通じて流動性を大量に供給した。
 連銀の動きは迅速だった。CNBCはGen Trustのチーフ・インベストメント・オフィサーJem Besawの「かって我々が起きるのに数か月かかると信じていたことが今や数日あるいは数時間の間に起きていた」という言葉を紹介してこのような現象をHyperactive活動過多と呼んでいる。
 連銀や政府が迅速に動く中、目端の利いた投資家はまずハイテク銘柄に賭け一儲けしたところで出遅れていた割安株を買うなどセクターローテーションを続けている。その合間に空売り銘柄を一部の個人投機家が締め上げるなど目まぐるしい動きがあった。
 そして今投資家はコロナのリスクよりインフレとそれを押さえるために連銀が金融政策を転換することのインパクトにおびえ始めている。
 コロナで揺れた1年は終わり、相場は新しい局面を迎えつつある。
 はっきりしていることは連銀や市場のHyperactiveな動きに投資家もついていく必要があるということだ。そして早晩世界は緩やかなインフレの時代に入るということを前提に投資戦略を考える必要があるということだろう。
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