金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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シニア5か条(やるべき編)~その6 少しは人の役にも立つべし

2021年03月28日 | ライフプランニングファイル
 「情けは人のためならず」という諺の解釈は真っ二つに割れているそうだ。
 一つは「人に対して情けをかけておけば回り回って自分に良い報いがくる」というものでもう一つは「情けをかけて人を助けると結局その人のためにならない」という解釈だ。文化庁が数年前に行った調査では二つの解釈の支持者数は拮抗していた。本来の意味は「人に対して情けをかけておけばやがて自分に良い報いがくる」ということなのだが。
 私は一歩踏み込んで人の役に立つことをすればそれでけで既に報われているという考え方をとっている。
 なぜかというと世の中のためになることをするとそれだけで気持ちが良いからだ。脳科学の本を読むと「ボランティア活動を行う→共感性が高まりオキシトシン(脳下垂体で作られる神経伝達物質)が増える→オキシトシンが増えるとストレス耐性が増え免疫力が高まるなど健康力が高まる」という説明に出会う。
 つまり人のためになることをすれば、自然治癒力が高まり、健康寿命が伸びる可能性が高いということだ。実際海外ではボランティア活動と寿命の関係を研究した論文も発表されている。
 小難しく考えなくても人のためになることをすれば気持ちが良いことは間違いない。感謝の言葉を頂いたり、それによって尊敬されたりするとマズローが述べるところの「承認欲求」が満たされ満足度が高まることは間違いないが、感謝の言葉がなくても良いことをすればそれだけで健康になると考えると十分だろう。逆に人に知られなくても悪いことをすればストレスが溜まり、健康に悪いと私は考えている。天知る地知る我知るである。
 
コメント
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