今年はこれから2回海外に出かける予定がある。今月末には台湾の最高峰・玉山登山に出かけ、11月にはネパールのエベレスト方面にトレッキングに行く予定だ。
これらの計画が持ち上がった時はエボラ熱はまだ大きな話題ではなかった。報道によると西アフリカで発生したエボラ熱では今年3月以降4千人以上が死亡し、アフリカ以外でも米国、スペイン、ドイツなどでも感染者が報告されている。
台湾やネパールでは感染者がでたというニュースは目にしてない。特に台湾は公衆衛生の進んだ国だから、伝染病のリスクは低いだろう。
しかし考えてみると海外に出かけるということは、世界中の色々な人と接触する機会が増える訳で、日本国内でチンとしているより、色々な伝染病に接するリスクが高いことは間違いないだろう。ということで伝染病について多少敏感になっていた時、CNBCで伝染病の歴史を簡単に紹介した記事に出会った。
それによるとたとえば第一次世界大戦の後、猛威を振るったスペイン風邪(インフルエンザ)による死亡者は5千万人から1億人と推定される。その数は大戦による戦死者16百万人をはるかに上回るから驚きだ。
先進国においては20世紀前半までは恐ろしい伝染病だった結核は、先進国では希な病気になったが、WHOによると世界全体ではまだ120万人が結核で死亡している。
目先猛威を振るうエボラ熱に目が行きがちだが、世界にはまだまだ恐ろしい伝染病が残っている。それらの感染リスクを予防する方法はあるのだろうか?
恐らく一番の予防法は「海外に行かないこと」だろう。
だが行くとすれば、「よく手を洗う」「生もの・生水は絶対に口にしない」「興味本位で人ごみの中に入っていかない」ということが予防策だろうか?
もう一つ。栄養をしっかり取って健康を保っておくことも大事なことだろう。ある研究者によると第二次大戦後日本で急速に結核で亡くなる人が減った理由は、ストレプトマイシン等抗生物質の普及よりも栄養に改善が大きかったという。
暴飲暴食を避けて、睡眠時間をしっかり取り、適度な運動をすることで健康維持に努めれば感染リスクを低く抑えることができるとすれば、トレッキングも悪いものではないかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます