先日自宅のファックス付き電話機の調子がおかしくなり、どう対応するか考えていたのですが、結局ファックス付き電話機を買い替えることにしました。
「電話機の調子がおかしい」というのは留守番電話の録音機能が劣化していて再生音が聞き取りにくい、ファックスの印字が不鮮明ということですが、加えて親機がコードレスでないので電話がかけ難いという家内の不満も重なっていました。
電話機買い替えで検討した項目は「ファックス付き電話を止めるかどうか」(必要な場合はコンビニ・ファックスを使う)「スマートフォン転送機能が付いた機種を選ぶかどうか」でした。
ところが検討している最中に京都に住む家内の義理の叔母が死去し、葬儀に出席する代わりにお花をお供えすることになり、その時葬儀屋さんから「商品番号やお供えする人の名前等をファックスで教えて欲しい」という依頼があったのです。どうも電話でやり取りすると間違いが起きやすいらしく、ファックス利用になっているようでした。
また同じ時期に私が所属している某学会の年次総会の委任状もファックスで送付を依頼してきましたのでファックスを送りました。一般に利用が減っているファックスですが、立て続けに2回利用することになると今後も使うことがあるだろうと判断してファックス付き電話機に買い替えることを前提で自宅に近いノジマ電機に行ってみました。
そうすると陳列棚には幾つかファックス付き電話機が並んでいました。その中で店舗が推薦する機種というのが機能が充実している割には価格が安かったのでそれを買うことにしました。またノジマ電機ではdポイントを使うことができるので、一部dポイント払いにしたことも出費の緩和感を生み、背中を押したという気がします(大袈裟かな?)
新旧機種を較べてみると次のような機能面の違いがありました。新機種では受信したファックスの中身を確認してから印刷する機能がある、親機がコードレスである、SDカードに音声・ファックスデータを取り込むことができるなど点が改良されていました。一方固定電話にかかってきた電話のスマートフォン転送は不可。こちらは1万円位高い最上位機種でないとついていない機能だそうです。スマートフォン転送は一見便利そうですが、それ程需要がないのかもしれませんね。
アメリカでは「ファックス機が見たければスミソニアン博物館に行け」という諺があるように、ファックスは化石的な通信手段になっているようですが、日本ではまだまだ使われることがあるようです。
電子メールをファックスの進化形とした場合、日本では何が進化の阻害要因になっているのでしょうか?
BtoCを考えた場合、C(消費者・個人)では電子メールよりもファックスを選好するする人がいるのでファックスは中々なくならない。ファックスは中々なくならないと考える私のような人がいるから、買い手が存在し、メーカー(パナソニックが独占?)は新製品を供給する・・・という循環が続いているのかもしれませんね。