惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

なぜ巻くの?

2014-10-30 21:03:20 | 園芸

 キャベツ、なぜ巻くの~♪

 

 いや、この場合、キャベツではなくて、白菜ですが。

 

 植えつけて40日あまり、白菜の葉が立って、巻く気配を見せてきました(害虫との戦いの跡がくっきりと残ってますね)。

 

 うまく巻いて、本物の白菜になれば良いのですが。
 というのも、去年もその前も、しっかり巻くところまでゆかなくて「白菜もどき」のようなものになってしまったから。白菜を巻かせるのはなかなか難しい。コンテナ栽培だと、なおさらだと思われます。

 

 ところで、白菜(やキャベツやレタス)が巻く仕組みですが、まだきちんとした説明を聞いたことがありません。
 種蒔きの時期が遅れてはダメだとか、肥料や日照が不足するとダメだとか、栽培技術に関することは出回ってても、白菜自身(?)がどうやって巻いているのかは教えてもらえません。

 

 そこで、今回、私が観察して考えたことを記してみたいと思います。

 

 巻く仕組み(その1)は、葉の形にあります。
 白菜やキャベツ、レタスの葉は平らではなく、スプーンのように中央が窪むようになっています。周辺部分よりも中央部の成長が大きいので、このような立体ができるのだと思います。
 この形の葉が、大きい外側から小さい内側へ向けて重なれば、当然、平たく広がるのではなく、球状に丸まります。

 

 しかし、単に窪むだけでは、外側を向いたり、内側を向いたり、方向が一定しないはず。

 

 そこで登場するのが、仕組み(その2)です。
 それは葉の中央付近の葉脈。栄養や水分の通り道となる管が集まっている、白くてぶ厚い部分です。
 白菜が成長してくると、葉の葉脈も大きく膨らんできます。その時、成長は葉の外側の部分がより盛んなのです。ここにたくさんの細胞が出来、多くの水分がたくわえられると、葉は立ち上がり、内側に向かって巻こうとし始めます。我が家の白菜は、現在、この段階。

 

 つまり、葉全体の形と、背骨のような葉脈――この2つの働きで、白菜の葉は球状に重なり合うのではないでしょうか。

 

 今年こそ、本物の白菜が出来るか、どうか。
 答えはあと3~4週間で出ると思います。なんとかうまくゆきますように!