惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

蛇苺

2014-04-24 20:49:36 | 草花

 最高気温 21.2℃(隣町アメダス)。
 日差しが強いので、日中、スイカのビニールカバーは裾を上げて、温度が上がり過ぎないようにしています。リーフレタスがわりと菜っ葉らしくなってきました。

Hebiichigo1404  今日の野草は、昨日のミツバツチグリによく似たバラ科の多年草。
 ヘビイチゴです。

 こうやって、ひとつの花をじっくり見ることはあまりないかと思いますが、けっこうきれいなんですよ。
 ただ、すぐに花びらが落ちるので、5枚きちんと揃っていなかったり、あと、陽が陰ると花が閉じてしまうんですよね。

 写真では見分けがつきにくいのですが、ミツバツチグリとは花の大きさが違います。ひとまわり小さくて、直径1センチそこそこ。それと、地面に広がる様子がポイントかなあ。平地に生えているのは、たいがいヘビイチゴです。
 赤い実もきれいだけど、あまり人気がないのは名前のせいか。前にもいいましたが、ウサギイチゴとかスズメノイチゴとか呼んであげればいいのに。


三葉土栗

2014-04-23 21:13:40 | 草花

 最高気温、今日は 21.0℃(隣町アメダス)まで上がりました。よしよし。
 このところ天候ばかりを気にしていますが、これもすべて植え付けた野菜苗のせい。順調に育ってくだせェ、とお百姓さんの気分なのです。

 夕方にはほぼ4週間ぶりに川崎市の緑ヶ丘霊園へ。
 あんなに花を垂らしていたキブシも、可愛い花を揺らせていたウグイスカグラもすっかり青々としていて、なかなか他の木と見分けがつきません。特にキブシは、もう、さっぱり。

Mitsubatshchiguri1404  今日の野草はミツバツチグリ。バラ科の多年草。緑ヶ丘霊園で、今日、撮影しました。

 ただ、キジムシロとの見分けがつきにくく、自信はないんですよね。ご覧のとおり、葉っぱがきれいに3枚ずつなので、たぶんそうだろう、と。

 名前は「葉が3枚の、ツチグリに似た草」という意味らしい。
 普通にツチグリというとちっちゃな蛸に似たキノコのことをいうのですが、この場合はバラ科キジムシロ科の草のこと。西日本や中国、朝鮮に生えていて、根っこを焼くと栗のような味がするとか。でも、ミツバツチグリの根は食べられません。

 ミツバツチグリは名前が好き。「ツ」と「チ」と「リ」の音の響きが良くって、7文字なのも、口の中で転がしやすい。何度も唱えたくなります。


十二単

2014-04-22 20:35:54 | 草花

 朝はよく晴れて、気温がぐんぐん上がりました。午前9時現在で18.2℃(隣町アメダス)。
 というわけで、スイカの苗を植え付けました。プランター3個に1株ずつ。

 植えた後、透明ビニールで覆いをして、保温と風除け。昼前から空模様が怪しくなり、雨とともに風は出るし、気温も下がってくるしで、これは正解でした。

12hitoe1404  今日の野草はジュウニヒトエ。シソ科の多年草で、先日、掲載したキランソウと同属です。
 宮廷の女官の装束に由来する名前は、花が重なって咲く様子がきらびやかに見えるからでしょう。実際、林の中で出会うと、よく目立つので「おっ!」と思います。

 写真はこの前行った小野路城址の本丸付近で撮影しました。多摩丘陵では尾根筋に近いあたりで見かけることが多いように思います。


毛狐の牡丹

2014-04-21 21:42:19 | 草花

 今日もお天気はよくないものの、最高気温は 16.4℃(隣町アメダス)まで上がりました。もうちょい。

Kekitsune1404  今日の野草はケキツネノボタン。キンポウゲ科の多年草。

 キツネノボタンに毛が生えたものという名前ですが、毛のあるなしで見分けをつけるのは難しいと思います(少なくとも私には)。
 花の後――というか、咲いているそばからできる実のトゲの先が曲がっているのがキツネノボタン。トゲの先が曲がってなくて、葉の切れ込みが深いのがケキツネノボタンです。どちらも有毒。

 この草にも愛着があります。
 春の、水がぬるんだ用水や小川の岸に咲いているのがうれしいし、名前が可愛い。

 葉っぱが牡丹に似ていて、野原の雑草なので「キツネの」と付けたのでしょう。
 でも、なぜ、野原に生えるたとえにキツネを引っ張り出してきたのでしょうか。タヌキやウサギでは、しっくりこなかった?

 確かにこの場合はキツネでいいように思えます。「手袋を買いに」に出てくるキツネが思い出されるなぁ。


紫鷺苔

2014-04-20 21:00:03 | 草花

 二十四節季の穀雨でしたが、肌寒い一日。最高気温 13.3℃(隣町アメダス)。これでは夏野菜の植え付けは無理です。

 夕方、今にも降り出しそうな空の下を歩いて市の文化会館へ。展示室で開かれている「中川平一風景画展」を見ました。
 我が街の風景を描いて50年になるそうです。

 ふだんは気に留めないで通り過ぎるような場所にイーゼルを立て、スケッチをなさっている中川先生の姿をよく見かけます。そうやって残してくださった風景は、貴重な街の遺産となっています。ほんの数年前の景色でさえ、今ではすっかり違っていたりするのですから。
 画家の視線は街と人の営みとを優しく見つめ、心の中の思い出とシンクロします。すばらしい画業。継続は力なりという言葉に強くうなずく展覧会でした。

Sagigoke1404  今日の野草はムラサキサギゴケ。手元の図鑑ではゴマノハグサ科ですが、ウィキペディアではハエドクソウ科となっています。ウィキの方が新しい分類法のようです。

 「苔」というのは、地面を這うように広がるところから。実際、場所によっては一面に生え広がっていることがあり、薄紫色のカーペットのように見えます。

 ひとつひとつの花の大きさは2センチ弱。白い花もあり、それこそ羽を広げたサギのよう。白花の方は、ムラサキをつけずサギゴケと呼ぶこともあるとか。
 写真は近所の散歩コースであるカニ山の広場の片隅で撮りました。ここのムラサキサギゴケも、毎年、見事です。