惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

紫雲英

2014-04-19 20:50:15 | 草花

 夕方、ホームセンターに寄ると、小玉スイカの苗がありました。紅小玉接ぎ木苗。
 あまり数はありませんが、入荷してまだ日が経ってないらしく、あれこれ選択可能。しめしめと思いながら3本購入しました。

 しかし植え付けには天候が良くないんですよねぇ。今日の最高気温は 16.4℃(隣町アメダス)。明日はもっと低いかも。その後も雨の予報だったりして、植え付けにいいのは水曜日ぐらいになってからでしょうか。
 このまま苗の世話をしながら、気長に待つしかありません。

Renge1404  今日の野草はゲンゲ。豆科の2年草。
 植物分類学上は「ゲンゲ」なんだそうですが、普通は「レンゲ」ですよねえ。「紫雲英」という漢字をあてるのも無理があると思います。何がどうなって、こんなややこしいことになったのやら。

 原産地は中国ですが、日本には「古くから」入っているとか。いったいいつの時代からでしょうか。文献上は江戸時代には確認できるようです。

 色合いといい、丸く並んだ形といい、繊細できれいな花です。
 童謡や唱歌では、「ひらいたひらいた」「春の小川」などに登場します。もっと活躍してもいいと思うのですが。

 昔、田舎の田んぼで、冬から春にかけてレンゲを栽培していました。
 花の中で遊んでいると、たまに真っ白な花があるんですよね。それを見つけるのも楽しみだったなあ。
 あと、小さな花びらをむしると、オシベの先に黄色い花粉がたくさんあるのですが、それを舐めたりもしました。味はもう覚えていません。


ガブリエル・ガルシア=マルケス

2014-04-18 21:36:43 | 本と雑誌

 ラテンアメリカ文学を代表する作家が亡くなりました。享年82。

 新潮社から翻訳の出た『百年の孤独』を読んだのは大学生の時だったでしょうか。評判に引かれて本を手に取ったのですが、あまりの面白さに驚愕。「文学がこんなに面白くていいのか」と思ったほどでした。
 それまで親しんでいたラテンアメリカの文学といえば、シュペルヴィエルかボルヘスか。どちらも南米の風土そのものというよりは、深いヨーロッパ的教養に裏付けられたコスモポリタンの文学者でした。

 が、ガルシア=マルケスは違いました。コロンピアという土地のフォークロアなしには成りたたない、いわゆる「マジックリアリズム」の文学世界。

 彼の評価をきっかけに世界文学は、それまでの欧米中心のものから、中南米、アジア、アフリカまでを含む、文字通りの「世界文学」へと変貌したといっていいでしょう。20世紀後半の文学を変えたといっても大げさではありません。
 日本においても、大江健三郎、筒井康隆、中上健次らへの影響は顕著です。

 『大佐に手紙は来ない』『族長の秋』『予告された殺人の記録』……印象に残る作品はたくさん。もう一度、読み返さなくては。

 訃報といえば、「盲目の歌手ホセ・フェリシアーノ亡くなる」という報道もあり、びっくり。
 「雨のささやき」や「ハートに火をつけて」の、私の大好きな、あの歌手が……と思ったのですが、これは通信社や新聞社の勘違いによる誤報。同姓同名のプエルトリコのサルサ歌手ホセ・"チェオ"・フェリシアーノさんが自動車事故で逝去したとのこと。
 ホセ・フェリシアーノの公式ホームページに確認にいったところ、「ホセと家族は古くからの友人であるサルサ歌手ホセ・"チェオ"・フェリシアーノの突然の訃報に接した……」とあって、「アレレ」と思ったものでした。

Odorikoso1404  今日の野草は、先日、野川公園の自然観察園で撮ったオドリコソウ(踊子草)。
 ヒメオドリコソウと同じくシソ科オドリコソウ属。ヒメオドリコソウがヨーロッパ原産の2年草なのに対して、こちらは土着の多年草。花はずっと大きくて、突き出した全長は3センチほど。正面から見た幅も1センチあまりあります。

 田舎の高知では道端で見かけたりしましたが、東京では野草園などでしか見かけません。ヒメオドリコソウに追い払われたのでしょうか。それとも、もともと数が少なかった?
 いずれにせよ、見かけると嬉しくなる花のひとつ。


白藪華鬘

2014-04-17 21:24:08 | 草花

 今日も暖かく、最高気温 22.2℃(隣町アメダス)。
 同じ数字が並ぶと縁起が良いんじゃないんですかねえ。韓国の客船遭難、行方不明の人たちが無事救出されることを祈っています。

 好天なので、夕方、足を伸ばし、町田市の小野路城址を歩いてみました。

 典型的な里山の風景が楽しめます。ウグイスが鳴き、万松寺谷戸では雉があぜ道を歩いているところに遭遇しました。
 丘の上には牧場があり、牛と出会うことができます。子どもの頃から牛は大好きなので、柵越しに「会話」して、幸せな気分になりました。

Shirokeman1404  牧場のそばといわず、谷戸といわず、あちこちでムラサキケマンが花盛りですが、中に白い花も混じっていました。
 ムラサキケマンの変種でシロヤプケマンと呼ぶようです。「ヤブケマン」はムラサキケマンの別名。

 一昨日、昨日とケシ科キケマン属の雑草の写真を載せていたところへ、ちょうど良いタイミングで出会えたものです。ラッキー!

 ムラサキケマンは地方によって、他に「ネコイラズ」や「ハッカケ」などとも呼ばれているそうです。
 実は、ムラサキケマンは有毒。
 「ネコイラズ」は、この毒でネズミを退治したということなのでしょうか。
 「ハッカケ」って何でしょうね? 食べると嘔吐することと関係があるのでしょうか。


黄華鬘

2014-04-16 20:40:14 | 草花

 最高気温 23.7℃(隣町アメダス)。

 この暖かさがつづくうちにトマトに続いてスイカも植えつけられればいいなと思い、2階のベランダから真下のプランターへネットを垂らしました。いずれ、スイカの蔓が絡みつくだろうと、その準備。これでいつでもスイカを植えられます。

 で、夕方、ホームセンターへ出かけたところ、大玉スイカの苗は入荷していましたが、小玉スイカは見当たりません。
 店の人に、「小玉スイカの苗はいつ入りますか?」と訊ねると、「5月に入るかもしれません」とのこと。
 「ええっ!」そんなに遅くなるの? 去年は今頃、手に入れたのに。
 「今、作っていますので」とのことでしたが、待ちきれるかどうか。この店の苗なら、問題はないんだけどなあ・・・。

Kikeman1404  今日の野草はキケマン。
 昨日のムラサキケマンの色違い。花だけ見ていると、ちょっとバナナにも似ていますねぇ。

 ムラサキケマンはケシ科キケマン属ですので、こちらの方が属を代表しています。
 とはいえ、野原では圧倒的にムラサキ優勢。キケマンは野草として栽培されていることが多いかもしれません。

 この写真は市の野草園のフェンスの外側で撮りました。中から逃げ出してきたのでしょうか。


紫華鬘

2014-04-15 21:00:33 | 草花

 予定どおり、朝いちばんでトマト苗を植え付けました。
 風もなく、暖かい朝で条件は最適。日中最高気温は 21.1℃(隣町アメダス)まで上がり、明日、明後日とさらに暖かくなるらしい。トマトはしっかり根を張ってくれることでしょう。

Murasakikeman1404  今日の野草はムラサキケマン。ケシ科の2年草。

 ちょっと見ただけではわかりませんが、花弁は4枚あります。内側と外側と2枚ずつにわかれ、外側の2枚の後部はくっついて袋状になり、後ろに長く突き出ています。
 この突き出た部分を「距(きょ)」というそうです。「距離」の「距」で、「へだてる」という意味。
 何を隔てるかといえば、たぶん、花にやってきた虫と、蜜とを。袋の奥に蜜があるので、虫は簡単には口にすることができないのです。奥までもぐりこませて、しっかり花粉を体につけさせようという魂胆を、花はもっているようです。簡単にお駄賃を差し出さず、きちんと仕事をしてもらおうということで、ここでもやはり、植物はしっかりしています。

 花の名前のケマンとは仏殿の飾りのこと。こんなものです(上の方)。
 昔、インドでは花を束にして作ったらしい。

 この花は我が家の裏庭に生えたもの。花が少なく、小形ですが、大きくなると高さ50センチほどまで育ちます。
 ケマンの花には色違いもあります。それはまた明日にでも。