会社の仲間の12月登山は丹沢の中心に入ることで決まったが、具体的なルートについては度々検討を重ねてきた。結局スタート時間が遅くても無理なく入山できるルートということで、蛭ケ岳の北方から入り、蛭ケ岳山荘で一泊。丹沢山、塔ノ岳と縦走して大倉尾根を下山するルートを登山することにした。
12月8日(土曜日)午前8時37分にJR各駅停車で上野原に到着。予約していたタクシーで東野に向かう。東野には上野原の一つ手前の藤野の方が近いのだが、タクシーの数が少ないので上野原から向かうことにした。東野から林道を走って貰い、高度600m強まで楽をした。上野原から林道終点までのタクシー代は75百円程度。5人で乗ったので一人1500円だ。この東野からのルートはバスの便が悪いので入山者は少ないが、この林道終点まで車で入るなら、蛭ケ岳に登る最も楽なコースだ。さて10時30分頃登山開始。涸れた沢から尾根伝いに約1時間で主稜線に登る。稜線を暫く辿ると姫次(ひめつぎ)にでる(11時50分)。ここは蛭ケ岳から檜洞丸につながる丹沢山塊の景色が良いところだが、今日はあいにく蛭ケ岳はガスの中だ。立派なぶなの樹があるので写真におさめた。
13時50分蛭ケ岳(1672m到着、ガスが辺りを覆っている。今日の蛭ケ岳山荘は泊り客25名、2時過ぎから4時半ごろまでビールや持参した日本酒、ウイスキーを傾けくつろぐ。夕食はカレーライス。
9日朝は5時半朝食、太陽は6時40分頃朝日が雲海の上に顔をだした。しかし町や谷筋は深い眠りの中にある。
日の出とともに私は一足先に下り出し霧氷の写真を取る。
昨日1,2mm程度の雪が降った様だ。瞬く間に朝日に解ける霧氷の写真を撮るのは時間との戦いだ。振り返ると富士山が見える。
6時55分蛭ケ岳発。丹沢岳着8時35分、ここは深田久弥氏選択の百名山の一つである。丹沢岳から塔ノ岳の道は所々木製の歩道が連なっている。木の桟道に薄く積もった粉雪に足を滑らさないように気を付けながら山道を辿り、10時塔ノ岳到着。ここからはひたすら下るだけである。10時半に塔ノ岳を辞して大倉のバス停に着いたのが午後0時35分、ほぼ2時間かかった。
丹沢主脈を歩くのは今回が初めてだが、富士山を雄姿を堪能しながら穏やかな気候の山歩きができてすっかり丹沢ファンになった。丹沢は奥多摩に比べると森が浅く、急峻である。そのため植生が浅く眺望が良い。少し雪が積もった時に歩くと楽しそうな山だと思った。