連休の最後12日(成人の日)は、雪山登山で過ごすことにした。午前5時西東京市の自宅から青柳峠に向けて一人で車を走らせる。ワイフが買ってきた徳永英明のCDが一回り半した6時50分頃峠に到着。青柳峠は青梅街道で一番標高が高いところで、距離的には青梅街道を真っ直ぐ走るのが近いが、往路は高速の早朝割引を使って勝沼経由で行った。時間的にはこちらの方が1時間ほど早いだろう。峠付近には数日前に降った雪が積もっている。スタッドレスタイヤに換えておいて良かった。
青柳峠から雲を被った富士山が見えた。
富士山を覆う雲が多い上、朝日も薄雲の中なので写真としては良くない。ただ青柳峠から富士山がよく見えるということは覚えておいて良いだろう。7時10分出発、今回は冬山専用靴ではなく、スリーシーズン用登山靴を使う。というのは来月会社の連中と浅間外輪山の登山を考えているが、会社の連中は冬山登山靴を持っていないので、スリーシーズン靴でも寒くないことを確かめるためである。
8時六本木峠到着。ここは丸川峠・大菩薩嶺に行く道の分岐点だ。六本木峠まで道は尾根の北側を通り展望が良くなかったが、六本木峠を越えて暫く行くと大菩薩嶺が見えてくる。
9時22分鶏冠山到着。山頂の手前は10m程だが岩混じりの急な斜面がある。頂上から見る大菩薩嶺は立派だ。さすがに百名山である。大菩薩嶺に登られたことのある人はよくご存知だが、大菩薩嶺の山頂は樹林の中で眺望はまったくない。むしろ遠くから眺める山かもしれない。
鶏冠山の南面はすっぱりと切れている。
小雪が降る中、早めの昼食を取り往路を引き返す。写真の分岐点から尾根通しに少し歩いたところにある見晴台に寄ったがこの時は薄曇で感動する眺望はなかった。
今日の積雪は多いところで50cm程度、非常に軽い雪で踏みつけると靴底から逃げてしまうような雪だ。念のため持ってきたワカンも軽アイゼンも全く必要がなかった。
ここからはほとんど降りだ。雪が落ち着いていないので、隠れた岩角や木の根に注意しながら、ドンドン飛ばしていった。
今日は黒川鶏冠山往復中一人の登山者にしか合わなかった。ほとんど山を独占したようなものだった。雪道を歩いていると昨日見た映画「禅」の中の道元禅師の言葉を思い出した。
「冬雪さえてすずしかりけり」
11時35分青柳峠到着。黒川鶏冠山まで登り2時間10分、降りは休憩や写真撮影時間を差し引いた正味で1時間45分程度だろう。
帰路は青梅街道を延々と西東京市まで走った。途中丹波(たば)の雪景色が印象的だったので一枚写真を撮った。
東京のすぐ近くにこんな雪景色がある・・・・・日本は狭いようで広いのである。