金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アンドリュー・ワイエス展を観てから

2010年12月12日 | まち歩き

12月12日日曜日快晴。ワイフと車で北浦和の埼玉県立近代美術館に行った。アメリカを代表する画家アンドリュー・ワイエス展をやっているからだ。この展覧会のことは新聞の美術展案内で見たが、内容はチェックせず、ワイエスの代表的作品「クリスティーナの世界」でも来るのか?と思って出かけた次第。ところがそうではなくて、朝霞市「丸沼芸術の森」が所蔵するワイエスの水彩画や習作200点ほどを展示するものだった。

Dsc_0032

観覧料は大人1,000円ちょっと高いな?という気がしないでもない。特に65歳以上は無料と聞くと60歳と65歳では随分違いがあるなぁと感じる。

オルソンハウスというのは、モデルとなったクリスティーナ・オルソンと弟のアルヴァロが住んだメイン州の家のことだ。

「クリスティーナの家」http://www.artchive.com/artchive/W/wyeth/christinas_world.jpg.htmlはなかったが、習作は何枚もあった。

足の不自由なクリスティーナが誰の助けも借りずに荒野の中の我が家に向かって這って行く姿は、アメリカの不屈の精神や自己統治の精神を象徴している。だがワイエスはそれを声高に叫ぶのではなく、精緻でリアルな絵筆で静かに伝えてくれる。

1000円は少し高いけれど久しぶりにアメリカのリアリズムをゆっくり鑑賞した。

美術館を出て、北浦和駅東口商店街のコーヒー豆屋さんを探しに行った。その豆屋さんは28,9年前から5年ほど北浦和の社宅に住んでいた時、よく豆を買いに行った店である。少し寂れた感じの商店街をしばらく北に向かって歩いたが店が見つからない。「つぶれたのかしら」というワイフにもう少し行ってみようと促して商店街の外れまで来た時その店があった(日曜日で閉まっていたが)。記憶ではもっと駅に近かったが、記憶は曖昧なものである。

Dsc_0028

コーヒー豆屋さんが頑張っていることにほっとして北浦和を後にして、この日のもう一つの目的地である川口の「徳酒屋」という酒やこだわり食品を販売するお店に向かった。このお店は銀行時代の後輩Yさんが家業をついで経営しているお店で僕は毎月ワインを頒布して貰っている。

写真は徳酒屋さんの棚の様子。こだわりの焼酎・泡盛やそば・ラーメン・調味料など色々なものが並んでいた。

Dsc_0029

Yさんとは20年程前に数年間ニューヨークで一緒に仕事をしたことがある。「あの時は楽しかったですね。今が楽しくないという訳ではありませんが」とYさんは言う。そう、確かに楽しかったと思う。

ワイエス展と徳酒屋のYさん、アメリカのことを思い出した初冬の一日だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする