アメリカ東部を襲った大型ハリケーン・サンディ。昨日報道ではニューヨークで38人の死者がでたという。私の叔母やいとこは無事かどうか娘にメールで確認して貰ったところ、無事ではあるが停電が続いているということだ。お亡くなりになった方の冥福を祈るとともに、早い復旧を希望する。
この惨事を来週の大統領選挙に結びつけるのは、不謹慎かもしれないが、私はこのハリケーンによってオバマの勝利が固まったのではないか?と考えている。
一つは「中立の立場を守って」オバマ・ロムニー双方を厳しく批判していたニューヨークのブルンバーグ市長がオバマ支持を表明したことだ。
ブルンバーグ市長は「ハリケーンのような異常気象は地球温暖化の影響と考えられ(いやそうでないかもしれないけれど)、地球温暖化防止に積極的なオバマを支持することにした」と発表した。もっとも彼はオバマ大統領が前回選挙時の公約が未達だと批判は続けている。
またこのハリケーンは緊急時における大きな政府の必要性を人々の思い起こさせた面でも民主党に有利に働くと思われる。
選挙は水物というが、台風も影響する。
もう一つの選挙の行方を左右するのが、今日発表される雇用統計、特に非農業部門雇用者数だ。雇用統計に先立ち昨日民間の給与支払い受託会社が発表した10月の雇用増は15.8万人で過去8ヶ月で一番早いペースだった。
また10月の消費者信頼指数が過去4年間で最高のレベルに達したということもオバマには明るいニュースだ。
だがオバマが勝つと議会運営が更に難しくなり「財政の崖」問題がクローズアップされるという。誰が勝つと良いのか判断は難しい。