金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ネパールトレッキング(番外)~フィッシュテイル・ロッジ

2012年11月22日 | ネパールトレッキング

11月5日夕刻ポカラのフィッシュテイル・ロッジに到着。このホテルのアプローチはフェワ湖Phewa Talの狭くなった部分を専用の筏で渡るという中々楽しいものだ。日本の皇太子や英国のチャールズ皇太子も宿泊している有名なホテルだ。

Raft1

Raft2

ホテルからフェワ湖をはさんで見るアンナプルナの姿は素晴らしい。

Sarangkot

左の雪山がアンナプルナ・サウスで右の余り雪がついていないピラミダルな岩峰がマチャプチャレだ。真ん中の木の生えた山は標高1,592mのサランコット山Sarankotだ。サランコットの頂上からは更に絶景が楽しめる、という話だが今回は時間がなくて行かなかった。楽しみは残しておくべきだろう。

ちなみにマチャプチャレは見る方角によって「魚の尻尾」のように見える。マチャプチャレはネパール語で「魚の尻尾」の意味。ホテルのFish Tailという名前も当然これにちなんでいる。

翌6日夕刻、ボートに乗ってフェワ湖の小さな島にあるヒンドゥー寺院を往復した。

Boat

Barahi

島にあるバラビ寺院Barahi Mandirの中はヒンドゥー教徒以外は入れない。でも何か良いことないかしらん?と思ってお賽銭だけおさめた。

夕陽がアンナプルナⅡ峰を染め始めた。息を呑むほど美しい。

Annapuruna

フェワ湖畔からアンナプルナの山頂までの標高差は7千メートル以上ある。これだけの高度差のある風景は少ないだろう。

ポカラを去る朝アンナプルナの西にはるかなるダウラギリが見えた。

Dhaulagiri

ポカラは本当に美しい街だ。フィッシュテイル・ロッジも素晴らしい。ただし夕食はバイキング。2日連続すると少し飽きてきた。夕食は面倒でも筏で湖を渡り、リバーサイドのレストラン街に繰り出すべきだった。

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相続学会、第2回セミナーの会場確定

2012年11月22日 | 社会・経済

11月19日に設立総会と第1回セミナー「税法が招く争族と事業承継の現場から」(講師:平川 茂税理士)を実施した相続学会だが、12月10日には次のセミナーを予定している。

講師は弁護士で政策研究大学院大学の客員教授も務める吉田修平先生だ。テーマは「寄与分・遺留分の再検証と経営承継円滑化法における民法特例制度について」だ。実務家には興味深い内容かと思われる。

ご関心のある方は相続学会http://www.souzoku-gakkai.jp/のホームページをご欄ください。

なお会場は神田駅徒歩1分のエッサム神田ホールに変更しています。

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ネパール・トレッキング(番外)~マナカマナ

2012年11月22日 | インポート

11月5日(月曜日)朝チャーターした車でカトマンドゥの中心部タメルThamel地区にあるホテル・バイシャリVaishaliをでてポカラに向かった。カトマンドゥは盆地で盆地の縁を登りそしてトリスリ川に下っているところでかなり渋滞に巻き込まれた。「こんなピッチじゃ明るい内にポカラに着けることやら・・・」と少し不安になってきたが、平野部分(といってもかなり登り下りはあるが)に入ると車のスピードがあがり、ランチタイムにRiver Side Springs Resortという西洋風の綺麗なレストランに到着。

Reverside

レストランには前の国王(2008年にネパールは王制を廃止して共和国になった)が来ていて仲間の中には握手して貰った人もいたようだ。

昼食後レストランの近くからマナカマナManakamnaケーブルカー(日本風にいうとロープウェイ)に乗って1千メートル以上の高度差を10分ほどで登ってしまった。途中棚田が見える。日本では棚田は下から作っていくがネパールでは尾根筋の上から下に向かって棚田が作られていく。人は田畑より上に住んでいるのだ。

Dandan

ケーブル終点には人気のヒンドゥー寺院・マナカマナ寺院がある。東京でいうと高尾山ケーブルに乗って薬王院にお参りするようなものだが、スケールは桁違いだ。

Manakamna

お香の煙と人の波をかき分けお堂の裏に回ると雪を頂いたヒマラヤの峰を見ることができた。

Ganesh

「あれは何でこれは何」と直ぐ山の名前がでると楽しいのだが、事前勉強不足でお手上げ(そして今なお勉強不足で分からない)だった。方向的にはガネッシュ・ヒマールかヒマール・チュリ方面かと思うのだがまったく自信はない。

カトマンドゥ・ポカラ間を車で移動するなら、マナカマナは中間点だ。ランチの後のヒマラヤは素晴らしい思い出になるだろう。

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ネパール・トレッキング(番外)~二つの寺院

2012年11月22日 | ネパールトレッキング

今日(11月22日)少し時間ができてきたので、ネットでネパールのフォトブックを注文してみた。依頼したのはカメラのキタムラで30ページのフォトブックが2千円だ。出来栄えを確かめてから、一緒に行った人にご案内をしてみたいと思う。ブログへの写真アップよりフォトブックの作成を急いだ理由は、フォトブックの仕上がりには時間がかかる可能性があるので、先に取り掛かった次第だ。その作業が一段落したので、ネパール旅行の写真を少しずつアップロードしていこうと考えている。

最初はカトマンドゥ市内の二つの寺院だ。

カトマンドゥに到着した11月4日(日曜日)の午後遅くに出かけたのが、世界最大級のストゥーパを持つボダナートBoudhanathである。

Boudhanath

ストゥーパの横にある小寺院のご本尊を撮影させて頂いた。お寺の人は撮影OKと割りと寛容だ。寛容というと手元の【ビジュアル・ワイド】世界遺産(小学館)によれば、ボダナート寺院には、仏教徒ばかりでなくヒンドゥー教徒など、宗派の違いを越えて多くの人々が訪れるということだ。

Budda

カトマンドゥの東約6kmに位置するこのお寺のまわりは人が溢れていた。久しぶりのインド文化圏の喧騒に圧倒された。

もう一つはトリブヴァン国際空港の近くにあるパシュパティナートPashupatinath寺院だ。こちらにはカトマンドゥから帰国する前日(11月15日)に出かけた。こちらはヒンドゥー教の寺院で、ネパール最大のヒンドゥー教寺院であるばかりでなく、インド亜大陸にある4大シヴァ寺院の一つでもある。

寺院の前を流れる(といっても淀んでいるが)バグマティ川の前で火葬の火と煙が幾筋もあがっていた。インドのベナレスの火葬場と同じようなものだろう。ここでは写真を撮ることが憚られカメラをホテルに置いてきたので写真はない。

なお案内してくれたガイドの話では、インドでは環境保護問題から薪による火葬を電気ガマ?による火葬に変える動きがあり、ネパールでも実験する方向で動き出すという話だった。尊厳であるべき人の終焉を見物する、というのは不謹慎な話かもしれないが、もし見たいなら今の内かもしれない。

Pashupatinath

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政治的自殺か名誉の腹切りか

2012年11月22日 | 政治

11月14日の党首討論で野田首相が解散に言及したというニュースはカトマンドゥのホテルでウェブ版の読売新聞を読んで知った。ただし解散に踏み切った背景に関する分析などを詳しく分析した記事を読むこともなく、そして考えることもなくここ一週間ほどバタバタと過ごしていた。

今日FTのJapan's political carousel spins againという記事を読んだ。筆者bylinerはMure Dickieという人。題の意味は「日本の首相交替という回転木馬再び」ということ。

12月16日の総選挙で民主党が大敗することは確実視されているから、野田首相の退任は必至だろう。彼は過去6年間で7番目の首相になる。回転木馬劇の始まりは、2007年9月に安倍晋三元首相がスキャンダルと参院選の敗北が契機で辞任時からだ。もし今回の総選挙で自民党が勝つことがあれば、回転木馬が一周して安倍首相の再登場となる。詳しく調べた訳ではないが、もし首相に再任されと吉田茂以来のことかもしれない。

このような首相(そして閣僚も)がコロコロと変わる回転木馬政治にFTは基本的な疑問を投げかける。

どうして日本は短期間で政治的リーダーを溶融burn throughしてしまうのか?

世界は政治的な温室hothouse育ちの政治家に関心を払うだろうか?

Hothouseには比喩的に「過保護」「ひ弱なもやしっ子」という意味がある。

もやしっ子との関連で傾聴するべきはFTの次の指摘だろう。

Japanese parties are much less disciplined than counterparts in other parliamentary democracies such as the UK.

「日本の政党は英国など他の議会制民主主義国家に比べて規律・統制を欠く」という意味だ。disciplineには「規律を守らせる」という意味の他「自己管理をする」という意味があるが、後に続く「一党の中に貿易自由化に反対する人や支持する人がいる」という文章からすると、規律すなわち党議の拘束力を欠いていると解するべきである。

しかしながら深読みをすると「自制心や自己鍛錬を欠いている」という指摘を含むとも考えられる。

今回の総選挙に各党が掲げる主張を見ると結局のところ、有権者受けの良い玉虫色の主張の羅列なのである。

私が今の日本で一番問題なことは、政治家の玉虫色の主張を聞いている内に多くの国民の価値観が劣化したことだ、と思っている。

「社会保障の水準は下げられたくないが、負担増は嫌だ」「日本からの輸出品の関税は自由化して欲しいが、日本の輸入品には国内弱小産業保護のために関税をかけたい」などというのは、子供がダダをこねているような話だ。ちゃんとした大人は「応分の負担を伴う主張」をするものである。健康を維持したいのであれば、飲食の節制と運動に努める。これがdisciplineである。政治家がdisciplineを欠いているだけでなく、玉虫色のマニフェストをマントラのように聞いている内に国民の規律意識が低下した、というのが今の日本だろう。

さてFTは野田首相の解散宣言を「政治的自殺」という声がある中で、日本の経済団体の中から「名誉の腹切り」という声がある、と結んでいる。

以前から私のブログをお読みの方はご承知だと思うが、私ははるか昔から反民主党であり、今回政界を引退する鳩山由紀夫氏などに特にネガティブな評価を下している。

しかしながら今回の野田首相の解散判断は評価して良い、と考えている。それは首を取られたとか切腹か、といった美学的な判断基準ではない。それは社会保障制度改革国民会議を発足させ、社会保障を選挙の争点から外したことである。社会保障の問題はバラマキ合戦になる選挙の争点に簡単にするべきではないのだ。

社会保障に関する議論がどのように展開されるかはしらないが、基本的なdisciplineを欠かないようにして貰いたいと私は思っている。

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