11月12日ランタンから標高3,850mのキャンジン・ゴンパKyanginggompaに向かう。高度の影響を考えてこの日の歩行時間は3時間程度だ。朝は比較的ゆっくりと8時20分に出発。天気は良いがやや雲が増えてきた。キャンジン・ゴンパの手前、ランタンリルン氷河からの流れをコンクリート橋で渡った少し先で、この谷を深く愛していた神戸大学山岳会のH先輩の慰霊式を行った。
今回はH氏のご子息も参加。六甲山程度しか登ったことがない、というご子息にはきついトレッキングだったかもしれないが、終わる頃には元気になっていた。お父さんの後押しかもしれない。
12時20分キャンジン・ゴンパのMoonlight Hotel到着。まずランチ。その後ゴンパの上まで散歩することにした。ゴンパはmonastery(修道院)のことである。ランタンリルン氷河のエンドモレーンの下の方にゴンパがあった。そのゴンパの右上方にチョルテンがあり、その上の丘に向かって踏み跡が続いているので、高度4千メートルまで散歩してみた。
時間が許せばキャンジン・ゴンパに2,3泊して5千メートル付近まで散歩したかったがスケジュールが合わず、一泊での下山となった。雲が広がり高山から吹き降ろす風に雪が混じってきた。
ランタンリルン氷河の奥を見たいと思っていたが、天候回復の兆しがないのでロッジに戻ることにした。猛禽類が放牧地の上を飛び、ヒマラヤらしい風景となった。