年末が近づくと、メールでスケジュールを調整しながら、ミーテイングや飲み会を催すことが増えてくる。こんな時メールに返事が遅いとモノゴトがサクサク決まらないので、frustrationが溜まる。
そんな中で私が強く感じたことは「仕事ができる人はメールの返事が早い」という当たり前といえば当たり前の事実だ。仕事ではないのだが、先月終わり頃、「ヒマラヤトレッキングの報告をやりますよ」という連絡を山仲間に発信したところ、ロータリークラブ関係者からの返事が一番早くて気持ちが良かった。
ロータリークラブ関係者は会社の経営陣だからここでは一応「仕事ができる」ということにしておくと、「仕事ができる人はメールの返事が早い」ということができる。
部下からの連絡に指示を与えたり、取引先などと連絡の多い人がquick responseを重視しているのは当然といえば当然だが、もう少し掘り下げて考えてみると次のようなことが考えられる。
- Quick responseができる人はそれなりのITツールを持っている。たとえばロータリークラブ関係者はFacebookで連絡を取り合っている人が多いが、これは慣れると携帯電話のメールよりも便利だろう。次にオフィスのパソコンに送られてきたメールでも転送機能などで、near real-timeに読み、処理をしている人も多いということだ。
- 次に自分のスケジュールを自分でコントロールできる裁量権を持っている、ないしはモノゴトの選択基準がはっきりしていて、参加・不参加を即断できるということだ。
ところで論理学的にいうと「仕事ができる人はメールの返事が早い」ということが真実だとしても「メールの返事が早い人は仕事ができる」ということは必ずしも真実にはならない。生活実感としても、仕事がなくて暇でいつも携帯電話やパソコンをいじっている人がメールの返事が早い場合もあるからだ。
一方「仕事ができる人はメールの返事が早い」ということが真実だとすれば、その対偶である「メールの返事が遅い人は仕事ができない」という関係は真実になる。
メールに返事をするのが遅い人は仕事ができない奴だな、と上司や取引先から思われる危険性があることは知っておいた方が良い。そしてQuick responseができるIT装備の実装と裁量権の拡大を図るべきだろう。人は意外に見かけで判断されるものだと私は思う。