インドの代表的株価指数Sensex(ムンバイ証券取引所の30銘柄で構成)が、2万ポイントを超える勢いだ。ザラ場では先週金曜日に2万ポイントを超えたが、終値は2万ポイントを下回った。今日は2万ポイントを超えた水準で取引されているので引け値で2万ポイントを超える可能性は高い。
株価上昇を牽引したのはリライアンスなどの資源株で、政府が重油の値上げを容認したことで、市場予想を上回る前年比24%の増益になったことが好感された。
ドイツ銀行のアナリストは政府の経済成長支援策が持続するとSensexは22,500ポイントまで上昇するという見方を示している。
私は若干ながらインド株投信を保有しているので、過去を振り返りながら自分なりのシナリオを考えてみた。Sensexは過去に2回ピークを持っている。最初の山は2008年1月のピークで20,827ポイントまで上昇したが、リーマン・ショック後は9千ポイント以下に下落した。次のピークは2011年11月で瞬間的に21千ポイントを超えたが、その後16千ポイント以下まで下落した。そして今回が3回めの挑戦だ。
私はあまりチャートを信じる方ではないが、世の中の人がSensexが2万ポイント超えを長くキープすることは難しいと判断しているとすれば橋頭堡を守り続けることは難しいかもしれない。
見極めの難しい局面が近づいてきた。