金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

局長の事務奮戦記~マクロ押印を作る

2013年01月23日 | デジタル・インターネット

相続学会事務局(といっても事務員は私だけなのだが)で、年会費を払って会員になった人に「入会手続きの完了」案内を電子メールで発信することになった。

Ouinn

このプロセスをシステム的に処理するには、次の3工程を検討する必要があった。

まず「パソコン内の文章に学会印を押印する」というプロセスである。無論プリントした紙に押印してスキャナーで取り込むことも考えられるが、会員氏名・登録番号毎にペーパーを打ち出すのは無駄だし、非効率すぎる。

そこで「ワードの差込印刷機能」を使ってパソコン内のワード文章に「会員氏名」「登録番号」「入会金支払日」をデータベースから自動入力し、ワードの「メール送信機能」で電子メールを発信することにした。「ワードの差込印刷機能」の中に「データベースで指定先に連続送信する」機能があるのだが、こちらは使いこなせず、ここは個別発信とした。時間が押しているので機能を勉強する余裕がないので、手作業でさばいたということだ。

さて「マクロ押印」について簡単に説明しよう。マクロとは連続する処理をパソコンに覚えさせて、次回以降はごく簡単な操作で連続処理を行う機能だ。

パソコンでのマクロ押印には次の作業がある。

1.紙に押印した印影をスキャナーで取り込む。後々の処理を考えるとJPEG形式で保存するのが良い。

2.取り込んだ印影をトリミングして、パソコン状で押捺しやすいようにしておく。

3.ワード(私の場合は2007版)を開く。マクロ機能を使うためには「wordのオプション」をクリックし、その中の基本機能をクリックして、「ツールーバー」に「開発」がでるようにしておく。

4.「開発」をクリックし、「マクロの記録」をクリックする。これ以降の作業は「マクロの終了」をクリックするまで自動的に記録される。

5.いよいよ印影の挿入だが、まず印影を入れる四角い枠を作る。具体的には「挿入」→「図形」→四角形を選択し、ワード上で印影よりやや大きい形にしておく。

6.次にワード上の文字に重ねても文字が隠れないように「順序」(四角形の中でダブルクリックするとでてくる)の中の「テキストの背面へ移動」を選択する。

7.次に四角形の枠線を消すため、6.と同じ作業で「オートシェープの書式設定」から「線の色を消す」を選ぶ。

8.「テキストを挿入」を選択して、印影をコピーして貼り付ける。これで終わりだ。ここでマクロの終了を押す。

9。マクロ開始時点でマクロの名前を登録しているから、押印したい時は「開発」→「マクロ」でマクロ名を選択し、「実行」を押す。そうするときれいな印影が現れる。

この印影は最初に作った透明の枠ごとドラッグすることができ、ワード上の文字を乱すことなくオーバーレイすることができる。

まあ、芸というほどのことはないがちょっとした小技だった。ところで「芸は身を助ける」という言葉があるが、私は小技は仕事を増やすのみで見を助けるには至らず、と考えている。

多少パソコンをいじることができると「またお願いしま~す」などということになり、無報酬の雑用が増えるだけなのである。

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スペインの10年債起債は好調

2013年01月23日 | 金融

昨日(1月22日)行われたスペインの10年債入札は好調だった。FTによると70億ユーロの起債額に対して入札額は230億ユーロだった。この入札額は史上最高とのこと。世界最大の債券ファンドマネージャーのピムコは、スペインは非常に上手くやった、と褒めていた。

半年前には経済と財政に対する懸念から投資家、特に海外の投資家が敬遠していたスペイン国債だが、昨日の入札者の6割は海外投資家だったとスペイン政府は述べている。

過去数年にわたるスペインの金融システムの問題は、スペイン国債の主要な投資家が国内の銀行だったことだ。この銀行と国の強いリンクはスペインの財政の悪化=国の信用低下が、銀行の信用低下に直結し、信用不安を引き起こしたことにある。スペイン国債市場に海外勢が戻ってきたことは大いに評価できる。

スペイン国債が信用力を回復した背景は欧州中銀が救済を求める国の国債市場に介入すると約束したことだ。この「プラス効果の伝播」によりポルトガル国債の2010年9月以降最低レベルまで低下している。

スペインの実体経済の回復が遅いことに懸念を示す投資家もいるが、今のところ欧州中銀は成果を上げている。

さて昨日インフレ目標を2%に引き上げた日銀。欧州の政府・中央銀行の評判は悪い。ドイツ与党幹部Meister氏は、来月来日して日本政府幹部と合う予定だが、他のG20メンバーの協力を求めながら日本に政策変更を求めると述べている。

バンクオブイングランドのキング総裁も世界的な為替安戦争を引き起こす可能性があると懸念を示している。

通貨安のみに経済成長の道を求める政策は相手国の同意を求めることが難しい。国内の構造改革、市場活性化、自由化促進などcomprehensiveは経済政策の中でデフレから脱却する過程で円安方向への是正が起きる・・というのが望ましいのだが。だが私は今の安倍政権に痛みを伴う強い改革ができるかどうかという点では懐疑的である。

スペインの本当の課題が経済の立て直しであるように、日本の課題は高齢化で縮む国内市場をいかに活性化するかということなのだが・・・・

コメント (1)
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