パソコン操作で使うキャッシュcacheの元々の意味は「(貴重品・盗品などの)隠し場所」という意味だ。ちなみに現金のcashも発音は同じだ。
コンピュータでは無駄なトラフィックを避けるため、時間のかかるメインメモリーを見に行くのではなく、高速小容量のキャッシュメモリーを参照するように設計されている。これは大変便利な仕組みなのだが問題もある。
当学会では月一度東京都内でセミナーを行なっているが、会場は参加人数を見ながら変えている。開催する会場情報はその都度HPの「新着情報」でお知らせしている。昨日も会場変更情報をHP運営会社に依頼してアップロードして貰った。その後私のパソコンからHPにアクセスして新着情報をチェックしたが更新されていないのである。これはキャッシュメモリーなどファイルが悪さをして古いコンテンツが残っているのである。
個人のパソコンではブラウザのインターネットオプションからファイルを削除することで古いコンテンツを削除することができる。しかし相当数の会員にそのような連絡をつけることは困難だ。
そこでHPの運営会社に相談すると、「WWWサーバ側でキャッシュを無効にする」設定を行うことになった。もっとも閲覧するするブラウザによっては無効にならない場合もあり万能ではないようだが。
便利なものには落とし穴がある、という一例だろう。