金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

オンライン教育は中国のフロンティア、ひょっとすると日本にも

2013年07月12日 | ニュース

教育熱心なことで有名な中国。中国のように教育熱心な国ではオンライン教育が巨大な将来性を持っているのは当然のこととWSJはOnline education a new frontier in Chinaで書き出す。

正確に言うとIn a country as obsessed with education as Chinaとあるので「中国のように教育という強迫観念が頭から離れない国」ということなので、異常なまでに教育熱心な韓国や日本も筆者の射程距離にあるかもしれない。

筆者Wei Guさんは「中国人は教育熱心で金持ちは数十万ドルを払って子供を海外留学させる。また中国は世界最大のインターネットユーザを持ち、世界最大のスマートフォン市場を持っているにもかかわらずオンライン教育の普及は米国に比べて遅れている」と述べる。

Weiさんは中国でオンライン教育が普及しない理由を二つあげている。一つはオンライン教育に対する投資が少ないこと。

米国の例をあげるとオンライン教育のベンチャー企業coursera(コーセラ)という会社がある。この会社はベンチャーファンドなどから出資金を集めて運営されている。まだ収益をあげるところまでいっていないが、昨年11月には世界中から190万人の生徒が一つ以上の講座に登録したといわれている(ウィキペディアによる)。

中国でオンライン教育が普及しないもう一つの理由は「中国では教育システムが試験に焦点を当て、米国に比べてinteractive learningが必要とされない」からだとWeiさんは述べている。

ここでは2番目の論点に着目しよう。つまりinteractive learning 双方向・対話型学習を重視する米国と試験にパスすることを重視する中国および同心円上にある日本の教育に求めるものの違いである。

試験にパスすることを重視する教育では、暗記が中心になる。暗記は過去思考である。過去の出来事を沢山記憶している人が試験で優秀な成績をおさめ、官僚や共産党の幹部になっていく(中国の場合)。

だがinteractive learningの場合は、個々の事実を記憶するよりも、IT技術を使ってそれらを収集したり分析することに重点が置かれるようだ。「ようだ」というのは頼りないがinteractive learningについてあまり詳しくないので逃げた次第。

オンライン教育の普及の差の裏には、先行投資の問題や教育関係者のITレベルの問題以前に、学習方法さらには学習目的の違いがあるようだ。世界が予見可能であった場合は「記憶重視型」の教育が手っ取り早い成果をあげたかもしれないが、世界が予見不可能な時代に入った場合は、interactive learning型の教育が強みを発揮すると思われる。

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スカイプを使って台湾華語の勉強を始めた(2)

2013年07月12日 | デジタル・インターネット

スカイプを使って中国語の勉強を始めたところだが、「このような便利なものがどれほど普及しているのか?」ということが気になり、ネットで調べてみた。

昨年11月にJapan.internet.comが行った調査によると、調査対象のインターネットユーザ約1千1百名のうち、過去5年間に海外旅行にいった人は4割弱だった。そのうち8割強307名の人が英語圏に旅行した。ただし旅行に向けて英会話の勉強をした人は21%の65名と少なかった。また65名中書籍で英会話を勉強した人は43%、語学教室が29%で、オンラインやラジオで勉強した人は21%にとどまったという。

この調査にはいくつか問題があると思われる(サンプル数が少ない。旅行のために英会話を勉強しない人に中には十分な英語力を有する人も入っているのではないかなど)ものの、インターネットユーザの中でも、インターネットを使って英会話を勉強する人が少ないのは事実のようだ。ただしオンライン学習をラジオと一緒のグループに入れるのが妥当な分類かどうかは疑問だが。

というのは私が今回スカイプを使って台湾華語の勉強を始めたときのこだわりは「プライベートレッスン」「予約」「教師の質」であり、次に「レッスン料」ということを考えた。ということはスカイプを使った学習はオンラインというツールで括られるべきではなく、フェイスツーフェイスの学習の中で「物理的な教室を使う」か「ネット上のコミュニケーションを使う」かの差はあれ、「語学教室」として括られるべきものだろう、と私は考えている。

私が銀行の国際部門で働いていた頃はこのように便利で安価な語学学習ツールはなかった。「昔は良かった」という話を聞くことがあるが、少なくとも語学教育については、今の方がツールは完備していると私は思うが如何なものだろうか?

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スカイプを使って、台湾華語の勉強を始めた(1)

2013年07月12日 | デジタル・インターネット

常勤を辞めて時間ができたこともあって、中国語の勉強をしてみようと思いついた。中国語については、発音が難しそうなので音感の悪い私としてはこれまで敬遠していたが、今年の秋に台湾最高峰の玉山に行く計画があるので、これを機会にトライしてみることにした次第。

さて勉強方法なのだが、中国語の難しさは何といっても発音。誤解を恐れずにいうと文法は日本語より易しい。発音はネイティブの先生にマンツーマンで教えてもらうのが一番のはずだ。だがマンツーマンの個人レッスンは高い・・・と考えていたところ、見つけたのがスカイプを使った個人レッスンだった。

インターネットから台湾華語を教えているサイトを検索して「台湾華語教学センター」といういうところを見つけた。料金は50分1,575円。長続きするかどうかわからないので、とりあえず4レッスン分のチケットを6,300円で購入した。

台湾華語を含めて中国語のインターネット講座は沢山あり、もっと安いレッスンもあるようだ。しかし「安かろう悪かろう」では意味がない。華語教学センターが良いスクールかどうかは分からないが、サイトの作りがしっかりしていると感じたのでここを選んだ次第。

語学レッスンはスカイプを使って行うので、スカイプ用に小道具(顔の映るカメラとマイク・イヤホンのセット)をヨドバシカメラでネット注文。こちらはバッファロー社の製品を4千円強で購入。スカイプの加入自体は無料である(ただしスカイプ→回線電話への通話には料金がかかる。事前にチケットを購入する必要がある)。

台湾華語センターのレッスンは3日前にオンライン予約することになっている。本日(7月12日)の午前10時が最初のレッスンだった。定刻直前にスカイプのチャット画面に英語でgood morningとメッセージが予約していた張恵珍先生から入り、やがてパソコン画面に先生の顔が映った。張先生は「日本語はほんの少し」なのでレッスンはほとんど英語。中国語の発音はラテン文字を利用した拼音(ぴんいん)を使う。拼音の発音例は英語で表示されているので、英語による説明が分かりやすかった。

張先生から貰った(スカイプ上でファイルが送られてくる)発音記号表には「X」sheepと書いてある。つまりXはシーと発音することがわかる。

スカイプを本格的に使うのは今日が初めてだったが、かなりの優れものだ。レッスンの終わりに先生が復習用の発音練習用に音声ファイルを送ってくれた。チャット的に漢字・拼音を書き込めるし、PDF、音声ファイルの転送も簡単だ。語学教育ツールとしてはとても優れていると思った。

ところで2日後には次のレッスンを予約している。張先生からは「あなたの発音大変きれいですよ」という励ましのメールが入っていた。おそらく最初の学生にはみな同じメッセージを送るのだろうが、貰って悪い気はしない(お世辞でもうれしい)。がんばって復習してみようか。

 

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